REPORT
理数探究プログラム ニホンイシガメ保全プロジェクト-PCR分析
2024.08.01
高校
4月から毎月,相楽園の日本庭園の池で水と泥を採取し,そこに含まれる生物のDNA(環境DNA)を抽出してきました。
今回はそのサンプルを持って,神戸大学大学院人間発達環境学研究科の源利文先生の研究室を訪問させていただきました。
まずは源先生にPCRの原理を解説してもらい,研究室の学生さんに試料の調整方法を教わります。
調整した試料を,プレートに2μLずつ加えます。1mLの1/500の量,水1滴のおよそ15分の1の量です。
リアルタイムPCRで分析します。PCR(ポリメラーゼ連鎖反応法)によってニホンイシガメのDNAだけを増幅し,その量を計測することができる機械です。
このデータを積み重ねて新たな知見が得られることを目標としています。
また源研究室ではどのような研究をされているのか,院生の方に解説していただきました。環境DNAの研究対象が,ニホンウナギやスナメリ,神戸の野生動物など多岐にわたり,また様々なことが環境DNAの分析からわかることを教えていただきました。