山手大改革
神戸山手は伝統を引き継ぎ、未来へ、世界へ歩み続けます。
世界を視野に学ぶ、学校教育の新常識
英語教育の理論と実践の橋渡し
本校の英語教育は、「Form(形式)- Meaning(意味)- Use(用法)」の視点に基づき、理論と実践を結ぶ指導を重視しています。すべてのコースでネイティブ教員が授業を担当し、生徒は常に「生きた英語」に触れながら学習を進めます。文法事項も単なる知識ではなく、その意味と使い方を実際の文脈の中で体験的に理解できるよう、視覚資料や会話活動を効果的に活用しています。
授業では、英語を「知っている」から「使える」へと転換することを目的に、学習内容を実生活の場面に結びつけながら、言語を実践的に習得していきます。生徒たちは、例えば「現在進行形」を学ぶ際にも、「be動詞+ing」の形を覚えるだけでなく、「今まさに起きていること」をどう伝えるかという視点で学びます。
また、海外とのオンライン交流や季節ごとの英語イベント、長期休暇中のグローバル探究キャンプなど、教室外でも英語を使う機会を数多く提供。英語を通じて、世界とつながる力を育てています。
学校全体のグローバル化を推進
国際都市・神戸は、グローバル化が顕著に進んでいる街。神戸山手ではさまざまな文化的背景をもち、海外にルーツがある生徒にも門戸を大きく開き、世界を見つめた教育環境を整えています。「学生マンション」などをはじめ、多彩な日本語サポートを行い、すべての生徒が自分のルーツを重んじ、互いにアイデンティティを尊重し合えるような、真のグローバル社会を築きます。
2025年4月より男女共学化!
2024年、創立100周年を迎えた神戸山手は、当初、これから発展する社会を見据え地域の子供たちにも豊かな教育をという、地元神戸元町の方々の温かい思いで創設されました。元々、外国籍の方々も多く居を構えるこのエリアで、より地域に開かれた学校を目指し、2025年4月より一部のコースで共学化がスタートしました。これまでの100年で培ったきめ細かい教育をベースに、より発展的な学びを実践します。また、外国にルーツをもつ生徒や遠方の生徒たちにも広く教育の場を提供し、これまで以上に地域に愛される学校づくりを目指します。
自己調整学習(SRL:self-regulated learning)

自己調整学習
「タイム・マネジメント・シート」を活用し、生徒一人ひとりが学習計画を自律的に立てる取り組みを行っています。このシートは、単なる時間割ではなく、自分に合った学習スタイルを見つけ、生活とのバランスを取りながら、どの教科にどれだけ時間をかけるか、どのように取り組むかを明確にするツールです。苦手分野の克服や優先順位の設定など、生徒は日々の記録とふり返りを通して、自己調整力を養っていきます。担任や教科担当の教員は、生徒の計画や進捗に寄り添いながら、必要に応じてコーチングを実施。学習の「やり方」を学ぶことは、知識の習得と同じくらい重要です。考査後にはリフレクションを行い、自分の学び方や工夫がどのような成果に結びついたかを検証します。タイム・マネジメント・シートは、単なる学習管理の道具ではなく、生徒が自らの学びに責任をもち、成長していくための「思考の軸」となるのです。
自分で学習計画=建学の精神
「自学自習」
本校では、自学自習力の育成を目的に「タイム・マネジメント・シート」を活用しています。計画を立てるだけでなく、実施後に振り返りを行うことで、自分の学習の課題や改善点を見つけ、次の計画へつなげていきます。特に重視しているのは、学習時間と休憩時間のバランス、科目ごとの優先順位、そして具体的な目標設定です。「学習習慣の定着が未来をつくる」という考えのもと、計画的な学びを通じて、自己管理力・課題解決力を高めています。長期休暇も、自立した学習習慣を築く好機と捉え、生徒たちは成長を加速させています。

【活用方法とメリット】
1日のスケジュールを視覚化 | 何を、いつ、どれだけ学ぶかが明確になる |
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目標を具体化 | 「なんとなく勉強」から「目的を持った勉強」へと変化する 例)「英単語を30個覚える」「〇〇ページまで進める」など |
科目ごとに優先順位づけ | 計画にメリハリを持たせる 例)「苦手科目に多くの時間を配分」「テスト前は復習に重点を置く」など |
教員は目標達成をサポート
教員は、生徒の学習計画を確認し、一人ひとりの目標にあわせたアドバイスを行うことで、自己調整学習を支え、目標達成へ導きます。
【指導のポイント】
ただ書くだけでなく、内容に意味を持たせる指導
- ポイントを絞り、自分の課題を意識した記入ができているか
時間配分の見直し
- 目標や課題に対して優先順位をつけることができているか
- 苦手科目に時間を割けているか
- 無理な計画になっていないか

生徒も教員も共に軌道修正
定期考査後の面談週間では、「各自の振り返り→目標設定→個別最適化学習」の軌道修正をしていきます。そして、先生たちも考査分析会を行い、学習の積み残しをなくし、ステップアップできる環境を整えます。

【定期考査分析会―学びの可視化】
「学びを学びで終わらせない」ことを大切にし、定期考査後にはリフレクション・シートや考査分析会を通じて、生徒一人ひとりの学びを深める取り組みを行っています。単に点数の良し悪しで終わるのではなく、「なぜできたのか」「どこでつまずいたのか」「次にどうするか」を生徒と教師が共に考え、学び直しにつなげていきます。考査分析会では、教員間での情報共有と振り返りを行い、よりよい指導へと反映。リフレクション・シートは生徒と保護者にも共有し、面談での対話や目標設定にも活用しています。こうした一連の流れは、生徒自身が学びのプロセスに向き合い、主体的に成長していくことを支える大切な機会です。これからも、生徒の可能性を引き出す教育を真摯に実践してまいります。

【指導のポイント】
計画と振り返りのセットで指導(PDCAサイクル)
- 実施状況を記録し、各々のできたこと・できなかったことを分析
- 次の計画への改善点を見つける
【生徒の声】
-
自分のレベルに応じて「何を」「どのように」すればいいのかがわかるようになってきました。
-
できたこと、できなかったことがはっきりわかるようになりました。
-
先生たちも一緒に頑張ってくれているように思えます。
【保護者の声】
-
自ら計画をたてて勉強するようになりました。
-
一人ひとりのレベルに合わせたアドバイスや改善点を保護者にも知らせてくれるので、安心です。
-
時間の使い方が上手になってきたような気がします。


個別最適な学び
EdTech教材を活用することで自分のレベルにあった学習ができます
生徒一人ひとりの学習進度や理解度、興味・関心に応じた教育を実現するため、EdTech教材を活用し、生徒の進捗データをリアルタイムで可視化しています。問題を解くと、その場でAIが自動採点し、生徒の理解度に応じて最適な問題が出題されます。今の自分のレベルにあった内容で学べるので、学力をぐんぐん伸ばすことができます。また、オンライン教材を活用した履歴は、先生が管理し、学習進捗度をふまえて授業を行います。更に、授業では生成AIも適切に活用することで、生徒の学習効果を高めています。
【 EdTech教材併用とのメリット】
生徒
- 自分に合ったレベルの問題をこなしていくことで、着実に学力を伸ばすことができる
- 学習進度・成果がリアルタイムで「見える化」され、自己理解・主体性が向上する
教員
- 生徒一人ひとりの進捗状況をデータで見ることができる
- 反復指導の負担を減らし、個別サポートや対話の質を高めることが可能になる
【生成AI活用の主なメリット】
生徒の主体的な学びの促進
生成AIを活用することで、生徒は自らの学習プロセスを理解し、AIの提供する情報を吟味する力を養うことができます。これにより、単なる答えのコピーではなく、思考力や判断力を育成することが可能となります。
英語ライティング指導の強化
英作文作成時に活用すれば、その文章内の文法や語彙の誤りを指摘し、具体的な改善案を提示してくれます。これにより、生徒はAIのフィードバックを参考に文章をリライトし、反復学習を通じてライティングスキルを向上させることができます。

サマライズタイム
本校では朝読の時間に、紙の本だけでなく電子書籍も取り入れ、生徒の読書習慣をより柔軟かつ継続的なものにしています。加えて、「サマライズタイム」と呼ばれる活動を通して、読んだ内容を生徒自身が短くまとめ、生成AIによる添削とフィードバックを受けます。これにより、要点を的確に捉え、論理的に表現する力を育成。感想にとどまらず、批判的思考や言語化の力を日常的に養うことで、AIと協働するこれからの学びの基盤を築いています。
探究活動やレポートの質的分析
作成したレポートやプレゼンテーションに活用すれば、生成AIは内容の論理性や構造、説得力に関するコメントを提供してくれます。これにより、教員のフィードバックを補完し、より深い学びを促進します。
中学校
オンライン教材「トモリンクス」(5教科)を、授業に、自習に、フル活用

高等学校
EdTech教材を活用することで自分のレベルにあった学習ができます

高大連携教育
本格的な高大連携が、あなたの可能性を広げます
10代で、将来の方向性を決めるのは難しい。しかし、本校なら学校生活を通して、様々な学びを経験できます。
豊富な進路指導経験や、関西国際大学との本格的な高大連携で、広い視野で、自分に合った学びを選択することができ、あらゆる方面に可能性をひらくことができます。
関西国際大学との連携
学校法人濱名山手学院の関西国際大学とは姉妹校関係にあり、高大連携の取り組みが充実しています。将来のビジョン形成につなげる学習プログラムを設けるなど、早期から未来を見つめて学べる独自の環境を用意しています。


「関西国際大学進学プロジェクト」本格スタート!
将来の進路選択に向けて、保健医療学部、教育学部、情報学部との連携教育を実践します。高校1年生段階から、大学の先生によるオンデマンドミニ講義を平常授業に組み込み、さらに、看護・保育・福祉などの実習体験やワークショップ、特別講義などを実施。背景知識を付与し、「学びの選択」を可能にしていきます。
関西国際大学進学プロジェクト(2024年度版)
テーマ・目標 | 1学期 | 夏季休暇(8月) | 2学期 | 3学期 | ||
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情報学部 | 高校1年 高校2年 |
大学を知る 大学で体験する |
オンディマンド講義の受講 | プログラム① 「ウェブデザイン体験」 |
プログラム② 「プログラミング体験」 |
プログラム③ 「データサイエンス体験」 |
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簡単なウェブページを作成し、HTML、CSS、 JavaScriptの基本的な知識を学び、クリエイティブな表現力と実用的なスキルを体験する。 | プログラミング言語Pythonを活用し、データ分析の基礎とデータ可視化を体験する。 | CSVデータセットとPythonを活用し、身近な事象のデータ分析を体験する。また、機械学習のK-meansクラスタリング手法の概念と実践を通じて、データサイエンスの理解を深める。 | |||
高校3年 | 大学入試につなげる | 高3対象大学説明会・個別相談会 | 高3対象大学説明会・個別相談会 | |||
保健医療学部 | 高校1年 高校2年 |
大学を知る 大学で体験する |
高校3年生向け進路相談会 看護職になるための学修の準備と 保健医療学部看護学科の説明 |
プログラム① 第1回看護体験 講義と演習(看護技術など) |
オンディマンド講義 | プログラム② 第2回看護体験 講義と演習(看護技術など) |
オンディマンド講義受講 |
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【テーマ】 ①公衆衛生看護学 ②助産看護学 ③精神看護学 ④国際看護学 |
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高校3年 | 大学入試につなげる | |||||
高3対象大学説明会・個別相談会 | 高3対象大学説明会・個別相談会 | |||||
教育学部 | 高校1年 高校2年 |
大学を知る 教育・福祉について学ぶ |
教育・福祉に関する オンディマンド講義視聴 |
プログラム① 体験プログラム |
教育・福祉に関する オンディマンド講義視聴 |
プログラム② 体験プログラム(保育体験) |
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高校3年 | 大学入試につなげる | 高3対象大学説明会・個別相談会 | 高校3年生向け 保育実習・福祉体験 |
高3対象大学説明会・個別相談会 |
生徒の「なりたい」に対応した6学部6学科設置

<取得可能な資格>
看護師・助産師・保健師国家試験受験資格/認定心理士/社会福祉士国家試験受験資格/幼稚園・小学校教諭一種/中学校・高等学校教諭一種(英語(中高)・社会(中)・公民(高)・情報(高))/日本語教員/保育士資格/全国通訳案内士/基本情報技術者 など
- *学部学科により取得できる資格は異なります。

神戸山手キャンパス

尼崎キャンパス

三木キャンパス
英語教育・グローバル教育
英語を英語のままで理解できる力と柔軟で広い視野を育成します
地球市民としての意識を共有し、他者と協働しながら一人ひとりの幸福を追求しつつ、社会貢献していく土台を作り、世界に誇れる日本文化を発信していきます。また、グローバル化がもたらす諸問題に対する最適解を導く教科横断的な探究力も育成します。英語の授業では、日本人教員が語彙・語法・文法・作文を単独で指導し、ネイティブが4技能5領域を指導します(コースによって異なります)。日本人教員とのチームワークは抜群で毎年、精度の高い総合的なシラバスに改良している他、ルーブリック評価も活用しています。
- 到達目標:
- 中学校卒業段階でCEFR A2(英検3級以上)、高校卒業段階でB2(英検準1級以上)レベル を目指します。
使える英語
ネイティブ単独授業
これまでのチームティーチングに加え、ネイティブ教員が単独で指導する授業を行います。日常的に生きた英語に触れる機会をさらに増やし、実践的なコミュニケーション能力を向上させます。週に10時間以上英語に触れる機会があるコースでは、その半分、学年によってはそれ以上がネイティブ教員の単独の授業となります。

【ネイティブ単独授業のメリット】
- より英語を使う環境を生徒たちに提供できる
- ナチュラルな発音、イントネーションに日常的に触れることで、リスニング及びスピーキングのスキルが向上する
- 多文化共生理解に向けて、背景知識を養える
グローバル探究学習
海外とのオンライン交流など翻訳アプリも活用しながら、英語でディスカッションを行います。英語で自分の意見を伝えられる力はもちろん、自分たちで課題を解決する力を身につけます。

グローバル探究キャンプ
夏期・冬期休暇中には、グローバル探究キャンプ(校内外での実施含む)や、集中講座として、関西国際大学との連携やオンラインによる留学を進めます。

海外との盛んな交流
グローバル探究では海外とも盛んに交流しています。これまでにイタリア・トルコ・インドネシアとオンライン交流を行い、互いの文化について理解を深めました。また、中国・ベトナムとは継続的に、さらにインドやフィリピン、台湾との交流も予定しています。様々な国とのつながりで地球市民として広い視野を培います。

スタディサプリENGLISH
(高等学校)
英語の4技能を効率よく習得するために活用しています。また、生徒が自主的に取り組むことができるよう、先生はサポートしています。

レシテーションコンテスト
―英語暗唱大会―
自分で選んだ本の一節などの題材を暗唱し発表します。また、練習を通じてアイコンタクト、声の大きさ、ジェスチャーなど、表現力も高めることができます。

Global Room
お昼休みや放課後は、ネイティブの先生や留学生たちと英語をコミュニケーションの柱として、楽しい時間を過ごしながら、外国や自国の文化の交流を図ります。また、外国にルーツを持つ生徒のための「日本語指導」も定期的におこなっています。
2024年に中国語部(Chinese communication club)を設置し、よりグローバルな環境を整えています。

イマージョン教育
英語 "を" 学ぶのではなく英語 "で" 学ぶ
本校の英語教育の基本は、英語 "を" 学ぶのではなく、英語 "で" 学ぶ。その方法の一つとしてイマージョン教育を行います。イマージョン(immersion)とは、日本語で「浸すこと」という意味。イマージョン教育は、英語で他教科を学習することによって、自然で実践的な英語の習得を目指します。英語をコミュニケーションのツールとして活用しつつ、音楽や家庭、プログラミングを通して論理的思考力を鍛え、創造力と問題解決能力を育みます。


英語×家庭科
家庭科では、調理や消費生活などの実践的な学びが中心となっているため、英語での指示を聞き、理解し、実際に行動に移すことが求められます。こうした体験を通して、「英語を話さなければならない」というプレッシャーを感じることなく、「英語を使うのが当たり前」という感覚を自然に身につけています。
たとえば、「世界の料理」をテーマに、各国のレシピを英語で読み取り、実際に調理を行う授業では、指導内容が大きく広がります。教科書の中だけの英語ではなく、生活に直結した実用的なスキルとしての英語を体験することで、生徒たちからは「知らない単語があっても、動作を見れば理解できるようになった」といった声も多く聞かれています。
学年が進むごとにプレゼンテーション活動も強化し、生徒自身が英語で調理の手順を説明したり、海外の食文化について発表します。

英語×音楽
音楽教育においても国際的な視野を養うことを目的に、楽譜の読み方や歌詞の理解、音楽の背景にある文化などを英語で学ぶことで、語彙力や表現力が自然に育まれ、リスニングやスピーキングの力も向上します。クラシック音楽をはじめ、ジャズ、ポップスなど多様なジャンルを扱うことで、多文化理解や国際感覚も深まります。授業では、歌唱や楽器演奏、作曲、即興などを通して自己表現に取り組み、英語で自分の思いや感覚を伝える経験を重ねます。たとえば、ピアノでは英語で演奏技術を学び、合唱では英語の歌詞を理解しながら歌唱力を磨きます。音楽と言語の融合によるこの実践は、生徒の感性と知性を豊かに育て、積極的に学ぶ姿勢を引き出しています。

英語×数学
数学は論理的思考力を養うだけでなく、世界共通の「言語」としての性質を持つ教科です。授業では、基本的な数学用語や概念を英語で学ぶことから始め、徐々に英語での問題解決やプレゼンテーション、ディスカッションへと発展していきます。数学の概念は世界共通であるため、生徒たちはすでにある知識を活かしながら、英語を通じて理解を深めています。英語で自らの考えを説明する中で、語学力だけでなく、思考力・表現力も育まれます。生徒からは「英語で書かれた問題への抵抗がなくなった」「自分の考えを英語で伝えたいと思うようになった」といった前向きな声も聞かれ、国際的な視野を広げる有意義な学びとなっています。

英語×情報
現代のIT社会において、プログラミングと英語は切り離せない関係にあります。世界中で使用されるプログラミング言語や技術文書の多くは英語で書かれており、エンジニア同士の情報共有や協働も英語が共通言語となっています。こうした背景を踏まえ、英語とプログラミングを融合させた学びを提供しています。授業では、生徒が英語でコードを書き、エラーを読み解き、プロジェクトについて英語でディスカッションすることで、実践的なスキルを習得。アプリ開発やウェブ制作など、実社会につながる課題に取り組みながら、IT分野で必要とされる基礎力を育んでいます。今後の課題としては、英語による表現力のさらなる強化が挙げられ、ディスカッションやプレゼンテーションの機会を増やしながら、実践的な英語力の向上を目指していきます。ITと英語の両面から、グローバルに活躍できる人材の育成を進めていきます。
協働的な学び(探究学習)
探究学習

生徒自身が課題を設定し、調査・分析・発表を行うこの学びは、知識だけでなく思考力や表現力を育むものです。大学入試でもその成果が評価されるようになり、高校教育の在り方が大きく変化しています。環境問題や地域課題など身近なテーマを題材に、外部の専門家と連携した実践的な活動も広がっています。主体的に学ぶ力を育てる探究学習は、これからの時代に不可欠な教育です。
現代の日本の教育には、教科ごとの正解を求めるだけでなく、予測困難な社会で複雑な課題に向き合い、最適解を探る力が求められています。そのため、探究学習では、生徒の興味・関心に応じて、持続可能な社会の実現に向けた考え方や表現の仕方を学びます。学校内にとどまらず、全国大会へとつながるコンクールやコンテストにも積極的に挑戦し、大舞台で発表する機会や学習履歴を積み上げていきます。


【2024年度実施内容】
- 個別の興味・関心に応じて全国レベルの探究イベントにも積極参加、学習履歴とする。
- SDGsとの関連性も視野に入れ、グローバルな視点から産官学協働によるアプローチ。「高校生Ring2024」他
- 文化祭、オープンスクール等では、ポスターセッションや、講堂でプレゼンテーション形式での発表。

協働的な学びと産官学連携
グループ活動をもとに、主体的に課題に向き合い、互いの良さを活かしながら協働的に学ぶ姿勢を育みます。
また、SDGsとの関連性も視野に入れ、産官学と連携して探究的な学習を支援します。
【2024年度実施内容】
-
- 「高校生 Ring」
- (リクルート)
-
- 「スタディサプリ探究講座」
- (リクルート)
文部科学省推進事業
【高度外国人材子弟の教育環境整備に係る調査研究事業】
「外国人材に選ばれる教育インフラの創造 ― 国際都市神戸を基盤とする高度外国人材子弟の総合的キャリア支援 ―」という取り組みにおいて、文部科学省の「高度外国人材子弟の教育環境整備に係る調査研究事業」に採択されました。関西国際大学およびマリスト・ブラザーズ・インターナショナルスクールと連携し、神戸市・教育委員会・国際コミュニティセンターなど多くの機関と協力しながら進めています。すでに外国ルーツの保護者を対象にアンケート・ヒアリングを実施し、N5レベルの日本語習得を目指す教材の開発に着手。小学校高学年以降を対象に、短時間の動画と確認テストを組み合わせた実践的な内容です。あわせて、個別キャリアカウンセリングやポートフォリオを活用した進捗管理も行い、外国ルーツの生徒が自国文化への理解と日本社会への適応を深めながら、「グローカル人材」として活躍できる力を育成します。
【高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)】

2年連続で文部科学省「DXハイスクール」に指定されました。DX(デジタル・トランスフォーメーション)とは、単なるICTの活用にとどまらず、教育そのものを見直し、生徒の創造力を引き出すことを目指すものです。昨年度はChatGPTや画像生成AIなどの先端技術を活用し、生徒たちは自らテーマを設定し、調査・構成・編集まで手がけた動画作品を制作。生成AIをパートナーとして活用しながら、表現力や伝える力を磨きました。
~AI型ロボット『Pepper』~
本校では「DXハイスクール」として、AIロボットPepperを活用した英語イマージョン型の授業を展開しています。対象教科は「情報」と「数学」。Pythonによるプログラミング学習や英語による論理的思考のトレーニングを通して、生徒はAIとの対話を通じた実践的な学びを体験します。Pepperに学校案内を英語でさせるプログラムや、SDGsのプレゼン発表など、生徒の創造性と語学力を同時に育成。数学でも英語を使って数式や構造を説明することで、思考力と言語力の双方を鍛えます。AIに教えられるのではなく、AIと共に考えるこの探究的な学びが、グローバル社会を生き抜くSTEAM人材育成への一歩となります。
【デジタル教科書実証研究】

文部科学省が推進する「学習者用デジタル教科書の効果・影響に関する実証研究」において、英語・数学・理科の3教科で採択されました。これは単なる紙からデジタルへの移行にとどまらず、生徒の学びや教師の指導方法、評価の在り方までを問い直す重要な取り組みです。英語では、音声再生や録音機能を活用したスピーキング指導、辞書リンクや注釈機能による読解支援などが学習の質を高めています。数学では、関数や図形の動的可視化を通じて、根本理解と協働的な学びを推進。理科では、3Dモデルやシミュレーションを活用し、実験や探究を深める学習環境を実現しています。こうした取り組みは、生徒の自己調整学習や論理的思考力の育成につながるだけでなく、教員の授業改善力やICT活用力の向上にも寄与しています。本校では引き続き、デジタルを活用した質の高い教育の実現に挑戦していきます。
【読書活動推進事業】

1人1台のタブレット端末を活用した新たな読書活動に取り組んでいます。タブレットには『青空文庫』のアプリを標準搭載し、名作文学をいつでも電子書籍で読める環境を整備。朝読時間には紙の本と併用し、多様な読書機会を提供しています。さらに、『サマライズタイム』では、生徒が読んだ内容をAIの助けを借りて短くまとめる練習を行い、論理的思考や表現力を育成します。多文化背景を考慮し、英語の『Project Gutenberg』や多言語の『維基文庫(ウィキソース)』も活用。定期的に行う『ビブリオバトル』では、自らの言葉で本の魅力を伝え、プレゼン力や批評力、他者尊重の態度を養っています。本校は、単なる知識習得にとどまらず、読書を通じて「知る・考える・伝える」力を育み、世界で通用する自律した学習者の育成を目指しています。
【EDU‐Portニッポン】

この事業は、関係府省やJICA、JETRO、地方公共団体、教育機関、民間企業、NPOなどが協力して、日本の教育を海外展開していくものです。
本校が設定したテーマは「英語イマージョン協働プロジェクト ―英語で学ぶ数学とプログラミングによる国際探究学習」です。本校は、これまで『文部科学省高等学校DX加速化推進事業』等に指定され、ICTを活用した個別最適化教育や英語によるイマージョン学習を展開してきました。今回は、フィリピンとインドの学校と連携し、英語で学ぶ数学やプログラミングの実践を通じた協働探究学習をオンラインで実施します。生徒や教師が国境を越えて協働し、創造的かつ論理的思考を育成する国際PBL(課題解決型学習)に発展させていきたいと思います。
校内予備校
予備校の実力講師による校内予備校「山手アドバンスゼミ」
クラブ活動後の時間に行っているため、充実した学校生活を送りながら、校塾連携による学力の向上を図ります。
大学受験対策として、校内予備校「山手アドバンスゼミ」を開講しています。
2024年度は英語、国語、数学の3教科を開講しています。

楽しい学校生活
明るく・楽しい学校生活で、愛される人として成長する
生徒の自主活動を応援する神戸山手では、「明るく」「楽しく」が生活のキーワードです。授業はもちろん、クラブ活動も学校行事も、全力で楽しみます。特に文化祭と体育大会の盛り上がりは驚くほどです。

スカイルームで元気をチャージ
神戸山手の食堂「スカイルーム」は、麺類、カレーライス、日替わり定食に加え、おひたしや煮物、小鉢やスナックも充実しており、栄養バランスを考えたメニュー構成になっています。日替り定食は、お弁当にして教室で食べることもできるようになっており、スカイルームはみんなの"元気"の供給源です。

充実した設備
校内のWi-Fi環境が整備され、ICT教室をはじめとした全教室に電子黒板を完備。

活発な部活動
陸上競技部、吹奏楽部、卓球部は強化指定を受け、全国を舞台に活躍。その他全23のクラブがあり、放課後を充実させています。