校長ブログ

英語イマ-ジョン授業④-音楽編

2025.04.17 教科研究

4月17日

 本校では音楽教育においても国際的な視野を持った学びを実現するため、音楽と英語のイマージョン授業を展開しています。この授業は、プレーヤーである音楽科教員がネイティブ教員と協働しながら授業を行うことによって、単なる語学学習にとどまらず、音楽を通じた総合的な学びを提供することを目的としています。

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 音楽と言語の融合とも言える英語イマージョン授業は、感性と知性を同時に育む取り組みとして期待値は高いものです。音楽は、言語を超えた普遍的なコミュニケーション・ツールであり、英語と組み合わせることで、より実践的な学びが可能となるのです。

 この授業のメリットは、英語を単なる学習の対象としてではなく、学習のツールとして活用する点。具体的には、英語で楽譜を読み、歌詞を理解し、楽曲の背景を学ぶことで、用語だけでなく、日常的に使われる英語表現も身につけることができ、リスニングやスピーキングに結びつくことが期待できるのです。

 多文化共生理解にも有効です。例えば、西洋のクラシック音楽、ジャズ、ポップスなど、様々なジャンルの音楽を英語で学ぶことで、その音楽が生まれた文化や歴史についても深く知ることができます。音楽は、その時代の社会や価値観を反映するものですから英語を通じて学ぶことで、よりリアルな背景知識が得られるというわけです。

 また、歌唱や楽器演奏、作曲、即興演奏など、様々な形で自己表現も行いますので、英語で指示を受けたり、自分の感じたことを英語で表現したりすることで、語学力だけでなく、表現力や創造力も養われます。

 ピアノの演奏指導では、英語での楽譜の読み方や演奏技術の指導を行います。また、合唱の授業では、英語の歌詞の発音や意味を理解しながら、歌唱表現を深めていきます。これにより、生徒たちは英語を使いながら音楽を学ぶという環境に自然と適応していけるのです。同時に、音楽の技術向上だけでなく、積極的に英語を使う姿勢が身についています。