校長ブログ
リカレント教育
2025.04.10
トレンド情報
4月10日
情報通信技術は日進月歩。IoT、AI、クラウドといった最新技術がコンピューターネットワーク技術によってつながり、新しい製品やサービスが生み出されています。生成AIは、これまで人間にしかできないと思われていた創造的な仕事までも代替する可能性が出てきました。AIで制御される人型ロボットが高齢化社会を支えることが期待されているのです。そのような中、リカレント教育、つまり、学び直しがトレンドです。
適者生存ではありませんが、社会環境が大きく変容する以上、変化に対応できるスキルが必要です。そのためには常に新しい知識や技術を学び続ける姿勢が求められるのです。教育の世界で共通して言われることと言えば、課題発見力の育成。従来の教育では、1つの正解を求めて、限られた時間の中で問題を解く力が最重要視されましたが、正解がない問題が山積する現段階社会では最適解を導ける探究力がフォーカスされているのはご多分に漏れずです。
社会人の大学での学び直しについて、坂村健氏(東洋大学情報連携学学術実業連携機構長)は、生成AIとの対話を通して理解を深めたり、システム開発のスキルを学んだり、アイデア出しや企画、マーケティングなどの分野でのAI利用を実習したりすることができるなど、基本から体系立てて学べる大学が効率的と述べられています。確かに、技術だけでなく、その歴史や背景を腰を据えて学べるのが大学であるのは自明です。
そして、主要なリカレント教育プログラムとして「オープンIoT教育プログラム」と「企業向けオーダーメイド教育」をあげられています。前者は、高度なIoT技術を身につけたい社会人を対象とし、体系的な知識とスキルを短期間で習得できるようにする取り組み、後者は企業のニーズを反映した取り組みです。
今、DXを推進する人材不足を背景に、世界中で、社会人再教育が進めらています。生成AIの進化に伴い、仕事上の必要性から数学や統計学を学ぶ大人も増えているとか。本校もその準備に入っています。