校長ブログ
世界の人口
2025.02.22
教科研究
2月22日
国連によれば、世界の人口は2025年に約82億人に達するそうです。これは2000年と比べる3割多い数値。2050年には約96億人となり、100億人に近づきます。人口減の日本は、当然、国力維持に向けて対応が求められることになります。
国連の「世界人口推計」(2024年度版)によると、インドの人口は中国を抜いて今や世界最多。2060年代以降は減少に転じるとはいうものの、2100年でも15億500万人で世界トップを維持すると想定されています。モディ首相はグローバルサウスの盟主を自任し、英国から独立して100年目となる2047年までに先進国入りする目標も掲げているそうです。
アフリカも同様。人口は15億を超え、2100年に2.5倍の38億人まで増加、世界全体の4割を占めるとのこと。ナイジェリア、コンゴ民主共和国、エチオピア、タンザニアも上位10カ国に入ります。アフリカの人口増は巨大市場にもつながります。しかし、人口増が電力や水道、病院などのインフラ不足といった課題に影響を与える可能性があるのは否めません。
米国の人口は増加が続く模様。2100年には4億2100万人となり、現在より2割増加します。出生率が伸びているのに加え、平均寿命も延びており、移民の流入数も120万人程度を維持するようです。
世界の人口は2060年代に100億人の大台になり、2084年には102億8900万人のピークに達するものの、それ以降は減少していきます。ちなみに、女性が一生の中で産む子どもの数を示す「合計特殊出生率」は、2050年代には人口を維持するのに必要な水準である2.1を下回ると予想されています。
人口減少で目立つのが中国です。2050年には12億6000万人になり、現在より1割減。2100年には6億3300万人にまで落ち込むとのこと。日本も同様であり、国立社会保障・人口問題研究所によると、2050年は1億468万人となり、2020年からの30年間で17%減る見込みです。
都道府県別に見れば、減少率は秋田が全国でただ一つ4割を超え、続いて、青森、岩手。他に高知、長崎など11県が3割以上減ると試算されています。世界全体で見ても合計特殊出生率が右肩下がりの中、自治体は少子化対策や移住者の呼び込みを続けていますが、人口を増やすことができたところはごく一部であり、今後、地域社会をどう維持して行くかが焦点となっているのです。