校長ブログ

新春インタビュー③-クラブ活動

2025.01.04 カリキュラム・マネジメント
1月4日

 新春インタビュー第三弾はクラブ活動です。
広報2.jpg  DSC07977.JPG

広報部・中国語部  

DSC00260.JPG  DSC00843.JPG

データサイエンス部(eスポーツ)

卓球.jpg  DSC07997.JPG

卓球部・スポーツクライミング部

K:御校のクラブ活動改革の大きな特徴は、兼部を可能にし、生徒に自由な選択肢を与えることで、個々の興味や適性に応じた活動を可能にしたと伺っております。この柔軟なアプローチが、生徒の主体性を引き出し、活動への意欲と満足度を高め、加入率の向上に大きく貢献しているとも耳にしました。そのあたりからお話を伺いたく思います。

校長:クラブ活動については、学校教育の重要な柱として捉え、計画的に活性化を図ることで、生徒の多面的な成長を促しています。生徒一人ひとりの可能性を引き出し、個別最適化を進めるのと同時に、教育的価値を持つ活動へと昇華させ、学校全体の教育力を高めるものにしていくことを目途に改革に踏み切りました。

K:この成果は、御校の戦略的な学校経営の一旦として、生徒の多様なニーズに応える柔軟な体制づくりの賜物と拝察致します。加入率は現在では90%台を誇るまでになっているそうですね。

校長:意識していないですけどね。ただ背景にあるのは現代社会が求める生きる力を育成するためには教室内外での学びを統合的に考える必要があるということ。クラブ活動の位置づけと目的は、生徒が自ら目標を設定し、その実現のために努力する主体性、他者と協力し合いながら問題を解決する力やリーダーとしてチームを導く力、成功体験による自己肯定感の醸成など、非認知能力の育成にも大きな効果があり、建学の精神の一つである情操陶冶を具現化できるものと考えております。

K:なるほど。綿密なまでの戦略ですね。具体的な施策についてのコメントをお願いします。

校長:クラブ活動の質を向上させるためには指導者がポイントですから、スキルが高い教員がいる場合は別として、地域移行による民間との連携を推進しています。生徒たちの発案によって時代のニーズに即した新しいクラブを立ち上げる試みも行っています。例えば、広報部やスポーツクライミング部、新しく創部する英語演劇部などがそうですね。とにかく、選択肢を広げ、個々の才能を引き出す場の提供を心がけています。また、生徒や教員にとって負担にならないよう、保護者や同窓生と連携したり、学校全体でサポートする仕組みも整備中です。

K:存じ上げております。時代のニーズや生徒の多様な興味に応えるため、毎年、新しいクラブが創部されていますね。先ほどおっしゃられた広報部もeスポーツを併設したデータサイエンス部も共に50名以上となり、中国語コミュニケーション部では初年度からコンテストで入賞し、かつて強豪として名を馳せながらも、生徒減少に伴い廃部となっていた卓球部も復活され、全国大会常連になっているそうですね。

校長:お蔭さまで。根底にあるのは生徒たちの可能性を信じ、新たな挑戦の場を提供することに他なりません。キーワードは「挑戦と復活」です。

K:素晴らしい。クラブの設立は、単なる活動の多様化にとどまらず、生徒たちが自分たちの手で学校を創り上げていくという主体的な意識を育てる改革の一環として、大きな教育的意義を持っていると思います。

校長:クラブ活動は、生徒の人格形成や学力向上に直結するだけでなく、学校文化やアイデンティティを形成し、全体の士気を高め、生徒や教員の間に誇りや連帯感を生み出すものです。今後も生徒がより主体的かつ多面的に成長する環境を整備していく所存です。全国常連の陸上競技部、マンドリンギター部、吹奏楽部、アーチェリー部など、これまで頑張ってきたクラブへのご声援も引き続きよろしくお願いします。

K:畏まりました。心より応援しています。