校長ブログ
沖縄科技大の取り組み
2024.12.17
大学進学研究
12月17日
沖縄科学技術大学院大は、論文の質で日本一になるなど、研究力が評価されている大学ですが、今後の戦略として、論文の増加だけでなく、産官学の連携など、さらなる目標を打ち出されています。
カリン・マルキデス学長は、「卓越した研究」「世界水準の教育」「社会を変えるイノベーション」「インパクトあるアウトリーチ(社会連携)」と4つの重点目標を掲げ、世界中から学生を集め、大学をレジリエント(きょうじん)にするとおっしゃっています。これまでの研究と教育の2本柱にイノベーションとアウトリーチを加えることによって、研究・教育を強化し、持続可能な未来のための大学を創造しようとするということです。
また、年間に出す論文の数を増やし、引用数が多いトップ論文の割合を2.22%から3%に引き上げるとのこと。具体的には、横断的な教員のチームをつくり、課題の幅を広げてあらゆる機関と協働するだけでなく、客員プログラムも充実する方向性だとか...。国内では琉球大や九州大、慶応義塾大、海外ではハワイ大マノア校やフランス国立科学研究センターなどと連携協定を結んでいます。
沖縄県内の社会連携の例としては、読谷村とは子どもの科学教育での連携。具体的には、持続可能なエネルギーやサンゴ礁、海産資源の保全で協力を進めているそうです。同学長は、現代の大学にとって大切なこととして、世界中の大学とネットワークを構築し、一体で活動していくことが重要と述べられています。
同時に、政府は税を基に大学の自由な研究を支える体制をつくることが国民の利益になるとしています。研究と教育を一体で推進するフンボルト型大学として政府との契約する重要性についても言及されています。事務手続きの複雑さの対応として、業務改革を推進することが第一。チーフ・トランスフォーメーション・オフィサーを採用など、職員のスキル向上にも余念がありません。