校長ブログ

国際英語

2024.12.10 グローバル教育
12月10日 

 本日は国際英語について、生徒との対話からです。

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S:国際英語という言葉を耳にしたのですが、解説をお願いします。

校長:国際英語とは、英語をグローバルに使う人々の言語と見なす視点に基づいており、特定の国や文化に限定することなく、多様な背景を持つ人々が共通言語として使うために発展した英語のこと。つまり、標準化された英語表現の習得につながるため、どの国の人々にとっても理解しやすい言葉遣いが身につき、効率的なコミュニケーションが可能になるという強みがあるね。

S:ということは、ネイティブスピーカーの英語というよりは、国際的な伝達手段としての英語という捉え方ですか?

校長:そうだね。今や英語圏の人だけでなく、それ以外の人とのコミュニケーションにも英語が有力な手段となっている時代。英語と言えば、イギリス英語、アメリカ英語が思い浮かぶのだろうけど、フィリピンにはフィリピン特有の英語、インドにはインド特有の英語があるのはわかるよね。

S:はい。よくわかります。

校長:英語の変種は多岐にわたるけど、その違いによって相互の意思疎通が図れなくなるというわけではないよ。このような変種の存在を尊重した上で英語を国際語として使っていこうというのが国際英語を提唱する人々の立場だね。

S:なるほど。つまり、異なる文化や地域の人々が理解しやすくなるように、より標準化された発音や語彙が使用されるわけですね。

校長:国際英語のメリットは何だと思う?

S:国際英語が異なる国や文化の人々と円滑にコミュニケーションを取るための共通言語なら、ビジネス、学術交流、観光などの幅広い分野で役立つことかなと思います。

校長:多様な文化理解が進むのと同時に、グローバルなキャリアを追求しやすくなるよ。多くの企業や機関が国際市場に進出しているから、スキルがあると就職や昇進において有利であることは間違いないね。ではデメリットはどうかな?

S:国際英語は文化的なニュアンスを減らし、標準化される傾向があるから特定の国の文化に深く触れる機会が得られにくいことではないでしょうか?

校長:そう。また、カジュアルな場面で使われる地域独特の表現やスラングが含まれなくなる一方、発音やアクセントの標準が完全に定まっていないから、学ぶ人によってアクセントが異なり、聞き取りにくい場合が生じることもあるね。国際英語はネイティブスピーカーでない者同士が交流する場面で使われることが多いので、言い回しによって誤解が生じる可能性もあるよ。

S:なるほど。勉強になります。

校長:学校としては、多様な英語に触れる機会を提供し、それを理解し、尊重することによって、世界中の人々とコミュニケーションできる力をてけられる環境をつくることが大切だと考えているんだけどね。

S:楽しみです。