校長ブログ
1億総健康社会に向けて
2024.10.02
トレンド情報
10月2日
2050年代には日本の人口が1億人を切ると言われています。一方、世界では人口が100億人に達し、カロリーが低く、生活習慣病のリスクを下げることが期待される代替肉が食肉市場の50%超を占めるとの予測もあるくらいです。(三菱総合研究所)当然、動物性たんぱく質とバランス良く組み合わせた食事が広がれば、健康増進につながることは言うまでもありません。
肉や魚、卵の代わりに、大豆やエンドウ豆などの植物性たんぱく質を原材料にする代替食が広がるご時世。大豆を原料にした代替肉は植物肉や大豆ミートなどと言われています。代替食が広がる理由として、地球温暖化に加え、畜産物や飼料の争奪戦が懸念されることが指摘されています。
20~60代以上の男女を対象にした読者アンケート(日経リサーチ)によれば、76%が代替食を扱う企業について評価すると回答しており、理由は食糧不足の課題解決に取り組んでいるが最も多かったとか。代替食の品質を改善したり、原材料の種類を増やす企業が評価される世相のようです。
竹内昌治氏(東京大学教授)は日清食品ホールディングスと共同研究を進め、約100グラムの培養ステーキ肉をつくる目標を掲げておられます。今は食べても牛肉の味はしないようですが、本物の肉が含む鉄分の風味を再現する工夫をしていくとのこと。培養肉は米国などで販売されていますが、安全性の担保も含めて、今後、法整備が検討されていくでしょう。
アンケートでは約6割が代替食を食べたことがあり、健康のためを理由に挙げている回答が多かったとのこと。代替食だけでは脂質不足になることも考えられます。要はバランスですが、カロリーが低い代替食は生活習慣病リスクを低減させる可能性がメリットになるのは疑う余地がありません。しかし、食べた経験のある人が約8割であるものの、日常的に食べたいという回答は34%にとどまるなど、温度差があるのが事実。代替食をバランスよく取り入れる柔軟性が必要なのです。