校長ブログ

時代を超えて-受け継がれる山手スピリッツ-②

2024.09.21 学校生活
9月21

 本日は100周年記念式典です。


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 昭和41年(1966年)、高校に音楽科が設置されました。昭和50年(1975)以降は、英語教育に力を注ぎ、ネイティブスピーカーによる英会話の授業、LL教室の新設、海外語学研修などを導入しました。平成 6年(1994年)4月には高校普通科に英語コース、平成12年(20004月には英語コースを文理コースに改編、平成13年(2001年)4月には、中学校に特進コースと進学コース、平成17年(2005年)4月には高校普通科にI類とII類を作ります。平成22年(2010年)4月には高校普通科は選抜コースと標準コース、平成26年(2014年)4月には、高校普通科に文理進学コースと総合進学コースを設置し、時代の要請に対応する教育実践を展開してきました。

 令和2年(2020年)4月、神戸山手学園は濱名学院と法人合併し、新たに「濱名山手学院」として生まれ変わり、幼児教育から中学校、高等学校、専門学校、大学、大学院を擁する一大総合学園に発展しました。学院の教育ミッションは、「『他者を尊重しつつ、主体的・能動的に自らの人生を切り拓く』ことができる人間を世界に送り出すこと」です。その中で、本校は、創立以来の建学の精神の下、「未来型グローバルリーダーシップの人財育成」を目標に掲げ、「進路満足度100%」をめざしています。予測不可能な未来社会で豊かで幸せな人生が送れる、そのような学力と資質を培うことができる未来志向型教育の展開に向けて、グローバル探究教育、英語教育、ICT教育、中高大の連携教育、クラブ活動等を実践しています。

 大学進学が大半を占める今、授業では、問いを立て、協働的学びを通じて最適解を求める探究学習、AI教材による個別最適な学び、日本人とネイティブ教育の担任2人制、英語と他教科を組み合わせたイマージョン教育、関西国際大学との連携教育など、時代の先端を行く指導を実践しています。授業が終われば、受験対策を見据えて校内予備校に参加する生徒、全国大会常連の陸上競技部をはじめ、卓球、吹奏楽、マンドリンギター、アーチェリー、広報、eスポーツを併設するデータサイエンスなど、23あるクラブに参加する生徒、課外講座である華道嵯峨御流、茶道裏千家流、バイオリンアンサンブルに参加する生徒など、興味・関心の対象は多様化し、「学びの選択」を通じて、生徒個々の可能性を拡げています。

 施設・設備も充実し、食堂にあたるスカイルーム、英語コミュニケーションの場として、また、海外ルーツを持つ生徒のための日本語指導も行われているGlobal Room、明るい色調が特徴であり、可動式の机と大きなモニターがあるICT教室、パソコン40台が設置され、11台の使用が可能なコンピューター教室、充実した設備の理科実験室、試食室がありピカピカで雰囲気抜群の調理室、個別ブース形式で夜8時まで開放されている自習室、個別最適化されたKOKO TOOM(学習支援室)等、時代に合った環境が整えられています。卒業生は2万人を数え、それぞれが社会の一翼を担っています。

 令和3年(2021)年には未来探究コース、令和5年(2023年)にはグローバル選抜探究コースを中学校及び高等学校に新設、同年6月、育友会の支援により第2体育館の改修が行われました。令和7年(2025年)4月から一部のコースを共学化し、校名も『神戸山手グローバル中学校高等学校』に変更、1世紀に亘る歴史と伝統を受け継ぎながら未来の扉を開こうとしています。