校長ブログ

本当の実力をつけるために

2024.05.11 カリキュラム・マネジメント
5月11

 27日から1学期中間考査が始まります。(中3は2831日まで沖縄研修旅行)中1生徒にとっては中学に入学してから初めての中間考査、高1にとっては本校に入学してから初めての中間考査ということになります。

「進路満足度100%」の達成に向けて、先生方にお願いしているのは授業を通じて、物事の本質を見極める力をつけさせてほしいということ。そして、teacherfacilitatorを両立してほしいということです。

 しかし、なんといっても主役は生徒。勉学、クラブ活動はじめ、何事においても、最も重要なのがモチベーションの維持とPDCAサイクルの定着であることは言うまでもありません。本校では、生徒諸君にタイムマネジメントシートを作成していただき、担任のコーチングによって非認知能力も含めた個々のレベル・アップを図っています。(昨年から導入したフルクラウド統合型校務支援システムによって、データの"見える化"を進め、より個別最適化された学びを推進しています)

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 テストが終われば、リフレクションアワーを通じて、生徒たちは考査の振り返りを行います。振り返りのポイントとなるのがPDCAサイクル。よくPPlan)とDDo)はできても、CCheck)とAAction)が苦手という話を耳にします。Pは文字通り計画を立てることですが、何事もしっかりとした計画がなければ事はうまく進みません。その意味で、ゴールを明確にして、どのようにしてたどり着くのかイメージし、シュミレーションすることが第一歩となります。Dは実行することですが、自分が立てた計画をやり遂げるという強い意志がなければ「絵に描いた餅」になってしまいます。「ゆっくり、着実に」(slow and steady)の気持ちで取り組んでほしいものです。Cはチェック、つまり、振り返り、検証すること。本校では振り返りの時間を設けており、課題を明確にして再現性のある成功モデルを作っていきます。A、すなわち、アクションとは、自己調整して実行可能な内容に修正、再スタートする習慣を身につけることです。

 先生方は定期考査分析会を行います。事前段階では、各自が誤答分析を行い、教員用リフレクション・シートにコメントを記入、次回の考査に備えます。同時に、保護者の方々にも配信、情報を共有しています。可視化されたデータは担任の先生が面談で活用し、個別最適化につなげていきます。傾聴の姿勢を保ち、最適解を引き出せるような質問を投げかけ、気づきを促す指導を積極的に取り入れるようお願いしています。教育現場ではそれぞれの強みと弱みを理解して活用することが大切なのです。

 生徒が面談を受ける心構えとして大切にしていただいているのが、① 自分の強みや弱みを認識して自己分析する。② 質問に備え、解答を考えておく。③ 過度に緊張せず、謙虚さを忘れず、自信をもって話す。緊張を、和らげるには、深呼吸などで、ポジティブな気持ちを保つ。④ 質問に対し、具体例を挙げて説明する。⑤ 感謝の気持ちをもつ等です。

 先生方は学期ごとに授業を録画し、授業改善に向けた努力をされています。昨年から精度を高める意味で、大学から360度カメラをお借りして教員が各自の授業を振り返ることができるようにしました。全教職員が協力して生徒の到達度をあげていくために工夫を重ねているのです。