校長ブログ

温泉地

2024.03.11 トレンド情報
3月11日

 今、関西では温泉地での誘客促進の取り組みが進められています。例えば、神戸市にある有馬温泉は若者やインバウンドを呼び込むために、地元の文化を体験できるアクティビティーを充実させ、地道な町づくりを進めています。

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 有馬温泉は、阪神大震災(1995)以降、古い民家や空き店舗を利用して土産や飲食の出店を促し、細い坂道である「湯本坂」に加え、路地裏にいたるまでかつての日本が感じられるような街並みを整備しています。

 市の中心部からのアクセスが良いこともあり、インバウンドが増加しています。温泉の宿泊施設では、富裕層をターゲットにした高価格帯の客室を増やしているとか...。ちなみに、温泉のある神戸市は入湯税収入(2022)が27000万円と関西では1位です。

 宿泊施設にも工夫が凝らされています。「竹取亭円山」という旅館は、インバウンドが大浴場を利用するのが少ないと判断、貸し切りの風呂やスイートルームに改修しています。また、「有馬きらり」というホテルは、宴会場を改装、室内で眺めのよい温泉に入れる「ビューバス」を備えた客室を設けるそうです。インバウンドはオンライン専用旅行会社経由での予約が多いため、兵庫県はバナー広告を載せたり、割引クーポンを配布したりするデジタルマーケティング予算を盛り込んでいます。

 県の北西部に位置する湯村温泉は温泉を利用したアクティビティーを企画、集客につなげています。ここでは湧き出る100度近い源泉に卵や野菜をつける「湯がき」という文化があります。湯村温泉観光協会は地元の事業者と連携して玉子サンドが作れるキットやプリンなどの商品を開発しており、客は商品を購入した後、籠に入れて源泉の湯つぼで加熱して食べることができるそうです。これは、県が2025年の大阪・関西万博中に展開される観光事業「ひょうごフィールドパビリオン」のプログラムとしても認定されています。

 さらに、「温熱リラックス」という地熱で温まった地面にマットを敷いてストレッチなどを体験できるアクティビティーも開催しており、若者や家族連れに人気になっているようです。