校長ブログ

万能AI

2024.02.26 EdTech教育
2月26

 人間と自然に対話するChat(チャット)GPTが世に送り出されて以来、生成AIの普及は日進月歩。進化は進む一方で、近い将来、人間をも凌ぐ「万能AI」の誕生の実現可能性まで話題になるこの頃です。万能AIとはどのようなものなのかが本日の話題です。

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 AIが普及したのは2010年代。それらは「特化型AI」と呼ばれ、それぞれのAIが文章を要約したり、外国語を翻訳したり、来客数を予測するといった個別の作業で力を発揮するものでした。

 しかし、2022年に登場したチャットGPTを代表する生成AIは、より精度が上がり、言語を巧みに操り、要約や翻訳だけでなく、資料を作成したり、的確に情報を分析して、企画・立案するなど、複数の作業を同時にこなす機能を身につけたのです。

 それをさらに進化させたのが、万能AIと言われるものです。別名は汎用AIAGI)。人間を凌ぐ高度なレベルで、数百万にも及ぶ作業を瞬時にこなし、問題を分析・解決する可能性があるというから圧巻です。

 アメリカの起業家であるイーロン・マスク氏は、3年以内に、精巧な小説を書き、物理法則を発見し、新しい技術を開発するAIが誕生すると言われています。

 一方、マイクロソフト社長のブラッド・スミス氏のように、安全性の検証も含め、まだ何年もかかるという慎重論もあります。また、精度の高いAIが人間の仕事が自動化されることによる弊害、つまり、虚偽の情報が拡散したり、化学兵器を開発したり、サイバー攻撃に悪用されたりといった恐れも危惧されています。いずれにしても、人がAIを使いこなされるのではなく、人がAIを使いこなす術がポイントになること必至なのです。