校長ブログ

観光誘客

2024.01.30 トレンド情報
1月30日

 有名人の滞在による経済効果だけでなく、ロケ地巡りで観光誘客につなぐことをねらいとして、関西の自治体などが映画やドラマのロケ誘致を推進しています。

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 神戸には、ロケに似合う旧居留地のような街並みに加え、かつて人工島を造ったベルトコンベヤートンネルやマヤカン(旧摩耶観光ホテル)などの産業遺産が目白押しです。また、ベルトコンベヤートンネルや港のコンテナヤードではアクションシーンも撮影できます。  

 神戸市を舞台としたものに、全国ネットで放映中のドラマ「たとえあなたを忘れても」(ABCテレビ)があります。ほぼ全編のロケが神戸で行われ、マヤカン、御影公会堂、六甲アイランドのリバーモールなどが登場します。

 連続テレビ小説「ふたりっ子」で有名になったのが大阪市にある新世界。大阪城、道頓堀とともに、三大ロケ地として知られています。ネオン街から高層ビル、自然までロケ地が揃い、街を訪れる人が増加し、商店を中心に撮影に協力しようという機運が盛り上がっています。大阪市中央公会堂、大阪府立図書館など、趣のある建物がそろっている中之島や御堂筋も今後、有望視されています。

 佐賀県は、タイ、フィリピンの映像制作者へのロケ地売り込みが成功し、県内の風景がタイ映画「タイムライン」でヒット、鹿島市の祐徳稲荷神社はタイ人旅行者に人気スポットとなっています。ビザが緩和されたこともあり、タイ観光客はコロナ禍以前と比べると約30倍とのこと。

 ジャパン・フィルムコミッション(JFC)によると、ロケ候補地は11,500を超え、長崎、茨城、香川、佐賀が続きます。日本一海に近い駅として注目されている長崎の島原市にある島原鉄道大三東(おおみさき)駅は、海や山、城や城下町など、市内で撮影は急増し、テレビなどへの露出で経済効果が生まれ、移住者も増えているそうです。

 映像の舞台になれば認知度は高まり、聖地巡礼やロケツーリズムが地域を潤し、経済効果は大きくなります。併せて、地域の魅力が発信されることでシビックプライド(市民の誇り)が醸成されるとの期待も高まっています。