校長ブログ
3学期始業式
2024.01.08
学校生活
1月8日
6日、3学期始業式を行いました。本校では、毎年、四年制大学への進学希望者が増加し、今や9割近くになっています。今回は、「大学入試情報」「大学入学前」「大学入学後」に分けてお話しました。
要約すると、大学入試情報について、私立大学は年内に合格者を内定する総合型選抜や学校推薦型選抜を拡げており、年内入試はほぼ1倍台であること、国立大も後期では実質1倍強の大学があり、二次募集が増えていること、一般入試における首都圏の私立大の半数は平均倍率が2倍未満、国公立大は3倍を超えているものの、地方では2倍台前半ということを言及しました。さらに、コロナ禍での先行きの不透明さも重なり、就職の有利さを優先し、理系が増える可能性が高くなっていること、学部学科選びでは文理の壁は薄れ、ボーダーレスとなっていること、設問もオーソドックスなセンター試験に比べ、データや資料の読み取りに重きを置く共通テストは独自色が強いため、私大を本命とする生徒は離れていることなどについて触れました。
「大学入学前」については、教科横断型であり、いわば探究的とも言える総合問題は、知識偏重型からの脱却を図るものであり、SDGsや少子高齢化といった大学1〜2年生で扱う時事的トピックが圧倒的なだけに、知識を総動員して思考 ➡︎ 判断 ➡︎ 表現する力を鍛える必要があること、課題文の読解に加え、統計資料や実験データの分析が多くなっている以上、背景知識を強化し、最適解を導く練習が必要であること、入試問題はその大学が取りたい学生を映し出す鏡とも言えるので、過去問を研究した上で、志望する分野に近い教科担当の先生に助言を求めることをお願いしました。
「大学入学後」については、大学が自問自答しながら学ぶ場でもあることを鑑み、答えが一つでない場合、また、すぐに答が出ない場合であっても、心構えとして、授業は聞いているだけでなく、質問し、文章を書き、中身の濃い議論をしながら、考える力を鍛える経験を積むことが大切であると述べました。また、授業がよくわからないときは、理解力不足なのか、知識不足なのか等、その理由を把握し、対策を立てれば不安解消につながること、図書館を利用し、専門書だけでなく、最新のデータベースも活用すること、キャリアセンターや就活支援、大学生活全般の悩みや不安の相談にのってくれるところを利用することなどを付け加えました。生徒諸君のさらなる発展を祈念しています。