校長ブログ
大卒内定の伸び
2023.12.20
トレンド情報
12月20日
2024年度の採用状況調査(日経)によると、主要企業の大卒内定者は前年に比べ7.4%増。コロナ禍から経済が回復し、2年連続のプラス、伸び率はリーマン・ショック以降で最大となっています。
大卒内定者数は実際に入社した数に比べ、7.4%増の12万1,934人であり、経済が回復しつつある中、23業種中17業種が増えています。コロナの5類移行やインバウンド再開で、空運、鉄道、バス、ホテル、旅行などが積極的な採用を行なっています。業種別に見ると、非製造業が2年連続でプラスになり、前年を上回る伸びで全体を押し上げています。
一方、多くの業種での人手不足が指摘されているのもまた事実。人手不足は売り手市場となり、内々定を辞退する学生が増え、企業がより多くの内定を出したり、若手社員の転職が増えていることも新卒採用が増える要因となっているようです。
関西の大卒内定者は、円安の影響で、電機など、製造業が目立ちますが、6.4%増と2年ぶりに増加しています。しかし、大手が採用を増やす一方で、苦戦している企業も多く、採用計画数の充足率は全体で94.9%、2.6ポイント低下しています。10年前と比べると、全国の伸び(7.3%増)は下回ったものの、08年度(10.8%増)以来の高い伸びとなっています。特に、全体の1割超を占める電機が22.9%増と大幅に伸び、全体を押し上げています。
製造業では計画を上回る人数に内定を出す企業もあります。繁忙感のある工作機械部門などが増員したためです。非製造業は業種によって違いが出ています。銀行が増加し、内定者数は26.3%増であるのに対し、不動産・住宅は15.3%減となっています。