校長ブログ
大学進学に際して
2023.11.13
大学進学研究
11月13日
指定校に内定した生徒を対象とした面接指導を行っています。
大学に入学すると、これまで以上の多くの授業に出席し、予習し、課題を提出します。また、サークル活動やバイトをしたりと高校生活とは一変します。よく聞こえてくる声が、履修科目を増やし過ぎて準備が大変だということ。また、文理を問わず専攻科目は社会に出て役立つのかということ。
高校までは教科書を理解し、基礎的な学力を身につけることに主眼が置かれます。大学入試では、改革が進められているとはいうものの、限られた時間内で、正解を導き出す問題が中心です。学習指導要領が改訂され、必要な情報を集め、最適解・納得解を探究する取り組みが重視されるようになりましたが、大学ではそれが当たり前に行われます。各自が専攻する分野でテーマを選び、正解が1つとは限らない問いに対する解を求めるのです。
大学は自問自答しながら学ぶ場でもあるが故、答えは一つではないかもしれません。また、すぐに答えが出ないテーマもあるかもしれません。卒業に必要な単位を早く取り、就活に専念したい気持ちもわかります。しかし、心構えとしては、大学では文章を書き、中身の濃い議論をしながら、考える力を鍛える経験を積むことが大切です。
授業は聞いているだけでなく、質問し、議論する姿勢を養うことが基本。これは探究の授業で体験済のはず。授業がよくわからないときは、理解力不足なのか、知識不足なのか等、その理由が把握できていれば不安解消につながります。図書館も利用し、専門書だけでなく、最新のデータベースも活用してほしいと思います。閲覧コーナーにある新聞や雑誌は背景知識を養うのに役立ちます。最近ではデジタル版を利用できるところも増えています。また、大学には、キャリアセンターや就活支援、大学生活全般の悩みや不安の相談にのってくれるところもあります。
本校では中高時代にスケジュール管理の習慣をつけ、タイム・マネジメントの中で1週間の内容に関して、自己調整してPDCAサイクルを定着する指導を展開しています。こうした手法は社会人になってからも通用します。