校長ブログ

授業動画

2023.10.06 トレンド情報
10月6日

 ユーチューブ動画に関する調査(電通メディアイノベーションラボ、対象は大学生533人、2022)によると、大学受験の際、男性の30%、女性の42%が活用していたと答えており、学習行動の変容が見てとれます。

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 今や、ウェブ上の授業動画が学習手段の一つになっている時代です。教育ユーチューバーの葉一(はいち)氏は、大学卒業後、営業職、塾講師を経て、動画投稿サイト「ユーチューブ」に授業動画2000本以上、その他も含めれば4000本以上の投稿をされています。きっかけは、経済的な理由で塾に通えない家庭が想像以上が多いことを知ったから。それだけでなく、中学時代にいじめを受けたつらい経験から同じ境遇にいる子どものためになりたいと思ったからだそうです。

 中1数学なら教科書を90本程度の授業に分けて収録するなど、授業動画は教科書が網羅されるだけでなく、子どものつまずきを支えられるよう、網羅性の高いコンテンツ作りを配慮されています。

 授業動画は1本、15分程度であり、教科書レベル、一番多いのが中学生対象のものだとか...。最初は勉強に苦手意識をもつ子どもを想定していたものの、今では難関の高校に合格できるようになったため、学校に行けていない子の視聴が多いそうです。

 現代っ子はデジタルネイティブと呼ばれ、デジタルコンテンツに長けており、効果的な使い方ができるのもまた事実。しかし、最適解・納得解はすぐに見つかるものではないので、「思考」「判断」した上で、「表現」する手段を考えなければなりません。

 AIの進展はさらに良質な授業や効果的な学び方を提供するツールになることは自明ですが、改めて、「人」の重要性を認識させてくれることは間違いありません。同時に、SNS上では人は簡単につながることができ、すぐに切れる糸のようなものだからこそ、信頼できる「人」とのつながりを求めているとも言えます。