校長ブログ
急増する不登校対応
2023.10.04
カリキュラム・マネジメント
10月4日
文科省は、不登校の高校生に対する支援策として、遠隔授業を自宅で受けて単位取得することを可とする案を提言するそうです。上限は36単位であり、卒業に必要な単位の半数近くとなります。
文科省によれば、義務教育の小中学校における不登校児童及び生徒数は約24万5千人と急増しています。高校生になると、約5万人(2021)おり、コロナ前とほぼ同レベル、対策の必要性が高まっていることは言うまでもありません。
適用は早ければ来春から。同時に、少子化をにらんだ規制緩和も行い、小規模校の場合でも他校の授業を遠隔で受ける際、教員を配置する条件を変更するそうです。
高校の卒業に必要な単位は74以上あります。これまでは病気で登校できない生徒に対する特例はあったものの、自宅で遠隔授業を受けることは認められていませんでした。
しかし、今回の改革案は、全日制であれ、定時制であれ、不登校の生徒が自宅からの双方向型のオンライン授業でも校長が認めれば出席とみなすというものです。また、動画を視聴してリポートを提出しても遠隔の36単位に含めることができます。さらに、山間部や離島にある小規模校で遠隔受講する際、教室に教員を置くルールの変更を検討し、実習助手や学習支援員の代用を認め、複数の高校で一緒に授業を行いやすくしています。
本校では、教室に入りにくい生徒のために、学習支援室としてのKOKO ROOMを作り、個別最適化された学びを可能にするだけでなく、隣りにカウンセリング・ルームを設け、授業がある日は毎日、午後からカウンセラーに来校していただき、いつでも対応できるようにしています。また、平常授業は全クラスともアーカイブに保存可能であり、非同期で見ることができます。