校長ブログ
読書講演会
2023.09.21
学校生活
9月21日
20日、毎年恒例の読書講演会を行いました。今年の講師は、辞書で有名な三省堂の編集長である山本康一先生をお招きし、「言葉の海を渡る舟ー辞書と本をめぐる話ー」という演題でご講演いただきました。先生は東京大学文学部を卒業後、同社に入社され、『大辞林』『例解小学国語辞典』『20世紀世界紛争事典』『新明解国語辞典』『新明解類語辞典』『コンサイスカタカナ語辞典』など、多くの辞書・事典の編集・制作に携われてきました。また、辞書のデータベース化や制作ワークフローの改善にも取り組まれているそうです。その他、東京女子大学で教鞭をとられたり、特定非営利活動法人こども・ことば研究所で講師をされたり、日本民間放送連盟賞中央審査員としてもご活躍です。
国語辞典の制作現場を舞台とする物語、三浦しをん著『舟を編む』は、2012年の本屋大賞を受賞、また映画化されて日本アカデミー賞も受賞するなど、広く知られることになりました。一方で、数ある国語辞典それぞれの違いや、国語辞典の作り方などは、一般には意外に知られていないことと思われます。高田宏『言葉の海へ』、ピップ・ウィリアムズ『小さなことばたちの辞書』など、辞書づくりをテーマとする小説も紹介しながら、日本の辞書の歴史や、辞書に載る言葉の集め方など、辞書と言葉をめぐる話題から、言葉と本への興味を広げられればと思います。 |