校長ブログ
AIロボ
2023.08.19
EdTech教育
8月19日
AIロボットの研究が進んでいます。生成AIは、レベルの高い言語能力をもち、画像を作り出す生成AIは人の感覚を機械に与える可能性さえあるのです。
2045年にはAIが人の知能を超えるシンギュラリティーを迎えると言われる中、大型研究プロジェクトが立ち上げられています。2050年までに人と感性を共有し、共に働くことができるAIロボットの開発が進められているとか。平田泰久氏(東北大学教授)のように、オーナーとなる人の骨格や身体能力に合わせて最適な動きをするアシストロボットの開発に挑み、様々な測定データをもとに基盤モデルを構築する俊英が続々と登場しています。
文字と画像という別の種類のデータを組み合わせるマルチモーダルを実現したチャットGPT-4が先鞭をつけました。精度は高く、なんと図形の問題を解いたり、絵の解説をしたりすることもできるレベル。現在の生成AIはネットで動くだけですが、最新技術を駆使すればAIロボット開発へつながるのです。
画像や音声を認識し、視覚と聴覚をもつセンサー付きロボットが人間のような五感を身につける時代が来ています。最近では、データを瞬時に処理できるようになるために、話し言葉でロボットを操作する方法が模索されています。味覚については、数値化できるセンサーが実用化され、このまま順調に行けばAIロボットが手の動かし方も人並みになる見込み。嗅覚においても400種類と言われる人間に匹敵するセンサーの開発が進められています。AIロボットが人間に追いつき、追い越すこともあり得ると言われる所以です。
学習する計算量を膨大にする生成AIはスーパーコンピューターと共に成長する関係にありますが、これは人間が体の発達とともに、脳も進化もしていく関係と同じ。一方、AIロボットには誤情報の発信などへの懸念もあり、リスク管理に向けて、すでにG7(主要7カ国首脳会議)がアクションをおこしています。いずれにせよ、共生のポイントはルールとマナー。人間の思考力、判断力、表現力こそが時代が求める力なのです。