校長ブログ
Gコース特集③:ルーブリック評価
2023.07.20
グローバル教育
7月20日
新設のGコースでは英語を評価する際、ルーブリック評価(校長ブログ2022.3.22)を用います。
ルーブリックのメリットと言えば、パフォーマンス評価そのもの。4技能のバランスのとれた英語コミュニケーション力の育成をめざす場合、大切なのは伝える内容ですから、ルーブリックは生徒のリフレクション能力を伸ばすのに効果があります。
例えば、レポートやプレゼンテーション。生徒は自身の評価と先生による評価の違いを比較することによって、学習目標が達成できているかを認識するだけでなく、ルーブリックを基に自らの活動を振り返り、欠けていたものを把握、次に活かすことが可能になるのです。
また、Gコースのように複数の教員が英語の授業を担当している場合、ルーブリック評価は質保証という点で効力を発揮します。評価の温度差解消に向けて、例えば、プレゼンテーションなら課題に応じて適切なテーマ設定がなされているか、主張したいことに対して根拠となる資料やデータを正確に理解、簡潔かつ明瞭に表現し、論理的なストーリーになっているか等を教員同士で確認し合うことで「チーム学校」による指導が構築できるのです。
ルーブリックを適切に活用するためには、生徒が評価の観点や基準を十分に理解する必要があります。活用の前提として、先生からその用途について説明してもらい、習熟を深めることが第一歩。ルーブリックは予め設定した観点や尺度を評価するため、評価項目が限られてしまうという課題もあります。本校のルーブリックは当初、英語科が作成したものですが、さらに、人文系部門(英語・国語・社会)が教科横断的な視点から適宜改変して、コース・コンセプトにあったものにしていく所存です。