校長ブログ
生成AIの進展
2023.07.12
EdTech教育
7月12日
生成AIの進歩は日進月歩。自然な返答が得られる対話型AIと言えば、オープンAI(米)のチャットGPTが定着していますが、グーグルも日本語で使えるBard(バード)を開発しました。使い方によってはチャットGPTと同等、もしくはそれ以上の生産性が期待できるかもしれません。
長い文書や会議の内容を要約するサービスがすでに始まっています。「AI全面展開でグーグル対抗」というタイトルの記事を要約する調査(日経2023.6.3)によると、チャットGPTがマイクロソフトの内容、将来の展望や課題などを捉えているのに対し、バードは内容以上に安全性や寡占などに関する記述が多かったそうです。
また、文字数はどちらの回答も制限の300字を大幅に超えてしまっていることから、対話AIは文字数を数える処理が苦手という指摘もあります。字数に再度、制限をつけると、現段階でチャットGPTは要求通りに対応するものの、バードはやり直すことができないと反応するとのこと。開発中ということなのでしょう。
キャッチコピーの作成では、指示文に対し、AIはすぐに100個作れという指示であっても案を出し続けるとのこと。人間には真似のできない芸当です。チャットGPTは体言止めや漢字が多く、硬いイメージがあるのに対し、バードは商品を通じた気持ちの変化を重視したものが多いなど、「個性」の違いが浮き彫りになっています。
キャッチコピーの場合、文字数が少ないため、既に世の中に出ているコピーと同じものが出力されてもくる可能性があります。その意味で、キャッチコピーだけでなく、類似のものがないかチェックしておく必要があることも必要なのです。
質問の仕方によって、自分には出せない案や顧客の要望に応えられそうな案など、回答はバリエーションに富んだものになってきます。科学技術の進展は予想以上であり、その中で生成AIは発展途上。開発されたばかりのバードはさらに進化するでしょう。勿論、今回の結果は絶対的なものではありませんが、いずれにせよ、使いこなす力次第という帰結に至るのです。