校長ブログ
不登校改善率92.9%②
2023.07.06
入試情報
7月6日
教育関係者と不登校(気味)の生徒に対する個別最適化学習についての対談の続きです。
F:校長先生が着任されて以来、御校の個別最適な学びから協働的な学びへという方向性は評価が高いですね。
校長:ありがとうございます。
F:私も御校のシンポジウムに参加させていただき、実感しました。一番共感したのが、その根幹とも言えるカリキュラム・マネジメントです。皆さんの興味があるところですので、解説をお願いします。
校長:学習指導の一環として、生徒1人ひとりにタイム・マネジメント・シートを作成してもらっています。学習計画シートですね。大切なのは「予定は未定」が現実ですから自己調整する力をつけながら振り返りができる、つまり、PDCAサイクルが回せる習慣をつけることです。ここは教師の腕の見せ所と言ってもよいでしょう。定期考査の答案が返却された後はリフレクションアワーといって振り返りの時間を設け、担任のコーチングを通じて自己調整を図っています。これは本校独自のやり方で、全生徒に取り組んでもらっています。小テストの結果等はフルクラウド統合型校務運営システム「Blend」も校務の効率化に役立っています。
F:まさに個別最適化ですね。カリキュラム・マネジメントを実践する上で留意されていることがあれば教えてください。
校長:エビデンス・ベースの説明責任です。先生方には、毎時間、学習の目標を明記するだけでなく、生徒が「○○ができるようになった、○○の本質がわかった」と言えるようにしてほしいこと、定期考査・模試分析会の結果は生徒・保護者と共有すること、研究授業は年2回実施し、ノウハウ吸収と課題発見を行うこと、学校評価・授業満足度の結果は学校として振り返りを行い、改善点と対策を公表するが、各自の問題として捉えることなどをお願いしております。
F:期待は膨らむばかりです。クラブでもデータサイエンス部にeスポーツを併設されたとか...。不登校(気味)の生徒も積極的に参加され、大人気ということですが...。
校長:確かにそうです。本校では兼部している生徒も多く、3人からスタートしたデータサイエンス部は30人を超えました。
F:いろいろな取り組みが散りばめられており、本当に魅力的な学校になりましたね。
校長:可能な限り、「学びの選択」を用意して、地域に開かれた学校にしたいと思います。
F:楽しみにしています。本日は本当にありがとうございました。
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