校長ブログ
フルクラウド統合型校務支援システム
2023.06.24
カリキュラム・マネジメント
6月24日
本校では、学習管理システム(LMS:Leaning Management System)をベースにしたカリキュラム・マネジメントを展開するために、フルクラウド統合型校務支援システム「Blend」を導入しています。その効果は様々なところに波及しています。
先生方の声をまとめると、「出欠席については朝の電話対応がなくなり、生徒対応に集中できるようになった」「ホームルーム、授業の欠席、遅刻状況の共有や保健室との連携がスムーズになった」「学習記録機能を活用し、学習履歴(ポートフォリオ)を一元管理できるようになった」「ペーパーレス化に加え、生徒・保護者・教員への連絡において情報を確実に伝えることができるようになった」「アンケート機能を活用した学校評価・授業満足度調査が簡易になり、回収率がさらに向上した」「入試管理など、これまでパートで処理してきた校務が効率化され、働き方改革に対応できるようになった」など、肯定的な意見がたくさんあります。
今、文科省は、教員の経験則に頼る授業からの改善をめざし、デジタル端末に蓄積された学習データを活用する方向性を打ち出しています。重要なのはデータを利用して質の向上を図ること。日常の学習状況と学力との相関が可視化され、効果的な指導法の開発が進めばより客観性・信頼性・妥当性のある個別最適化学習が期待できます。また、OJTを通じた教員の育成にも有益です。これまで日本の学校では、スキルの高い教員のノウハウを継承しながら、指導法を構築してきた感がありますが、教員の校務が荷重になっている昨今、校内のデジタル化は時代の潮流と言えます。2024年度からデジタル教科書が導入され、板書中心の一斉授業が転換点を迎えます。本校も『令和5年度学びの保障・充実のための学習者用デジタル教科書実証事業校』となったのを機に、「進路満足度100%」にアプローチしたく思います。