校長ブログ
データによるマッチング
2023.04.25
トレンド情報
4月25日
デジタル化の進展によって、企業の求人に対し、志望動機やスキルの有無などのデータを分析して適任者をマッチングするサービスが広がっているそうです。
この手法は、採用サイトなどから学生が応募するこれまでのやり方とは違い、AIを駆使して企業が求める候補者を探し出す、つまり、企業から学生に直接、声かけするスカウト型のこと。具体的には、1人採用するにしても最大40名といった具合に、人数制限を設け、企業と学生の両方がやり取りをすることで見極めが可能になり、採用のミスマッチを減らすことができるのがポイントです。
企業と学生の登録者数は年々、増加の一途をたどっているようです。昨年の年末での登録企業は1万3千社を超え、前年と比べると30%増。登録学生数は約21万人、就活生の約2人に1人に相当します。
若い世代のキャリア・チェンジは進み、今や、新卒だけでなく、中途採用もデジタル人材の引き合いが強く、求人倍率は2.54倍(パーソルキャリア)です。獲得競争が増すにつれて、好条件を提示した企業に面接できる権利を与える入札形式などの工夫がなされています。例えば、ITエンジニアの転職サービス「転職ドラフト」では、エンジニアの経験や能力などを参考に企業が年収を提示して入札、ドラフトが開催され、入札があった人は自分の気に入った企業を指名して面接を受けられる仕組みになっています。ドラフトの状況は公開されるため、人気が高い企業と年収が分かるとのこと。かえって、企業は自社の採用方法を練り直すことができるわけです。
大卒年齢にあたる22歳人口は、2022年から減少しています。労働力不足で売り手市場となり、優秀な人材を獲得するのは年々厳しくなっているのです。最近の傾向として、Z世代(校長ブログ2023.2.15)は、企業パーパス(校長ブログ2022.1.10)、求められているスキル、給与などを十分に調べてから自分に合う企業を探しているようです。