校長ブログ
全国学力学習状況調査
2023.04.19
学校生活
4月19日
中学は15日に「第1回学力推移調査」、18日に「令和5年度全国学力学習状況調査」を実施しました。今回の対象は中3であり、教科は国語・数学・英語の3教科。英語は「話すこと」が盛り込まれています。また、一部の学校では、質問紙調査について、端末を活用したオンライン方式とされています。
英語の「話すこと」の範囲は、調査する学年の前学年までに含まれる指導事項が原則とされています。内容としては、「身に付けておかなければ後の学年等の学習内容に影響を及ぼす内容や、実生活において不可欠であり常に活用できるようになっていることが望ましい知識・技能等」「知識・技能を実生活のさまざまな場面に活用する力や、さまざまな課題解決のための構想を立て実践し評価・改善する力等」の2項目となっています。いずれにしても結果が返却されましたら、定期考査・模試分析会の中に組み込み、平常授業に活かしていきます。
教科学習にせよ、探究学習にせよ、学問に取り組む姿勢について、昨年、ノーベル生理学・医学賞を受賞したスウェーデン出身のスバンテ・ペーボ博士の言説から学びを深めることができます。
博士は、3万〜4万年前に絶滅したネアンデルタール人のDNAを分析して遺伝情報を解読、現生人類(ホモ・サピエンス)にもその一部が受け継がれていることを突き止めました。そして、それが新型コロナウイルスの分析にもつながっていきます。同氏は、間違いを見つけ、修正することが大切であり、その時点の知識でベストを尽くすことが科学の世界では大事なことと述べられています。これはすべての教科学習の基本です。
そして、自分が他人よりも優れたアイデアを持っているわけではないので、まずは自分のアイデアを見せることがリーダーの役割と考えておられます。その上で、参加する人々が自由にアイデアを出したり、異なる意見を聞くことできる民主的なプロジェクトを運営することが大切と言及されています。これは探究学習に通じるものです。