校長ブログ
卒業考査
2023.01.24
学校生活
1月24日
23日から26日まで、高3は卒業考査となります。最上級生として、有終の美を飾ってほしいと思います。
今日は塾代費用について考えてみます。「子供の学習費調査」(文科省2021)によると、公立小学生の年間塾代が平均8万円を超え、前回(2018)の1.5倍となっています。これはコロナ禍に伴う休校措置によって、遠隔授業などのICT活用が充実した私学人気が高まり、通塾率が上がったことが背景にあると見られています。
調査は、学習に関する家計支出を調べるため、2年ごと(1994〜)に実施されています。今回はコロナ禍の影響で3年ぶりとなり、幼稚園から高校までの子どもがいる保護者約27,000人を対象にしています。
結果、小中学生の学習塾代は公私立いずれも過去最高となり、公立小学生8万 1,158円(52%増)、公立中学生は25万196円(23%増)、私立小学生27万3,629円(8%増)、私立中学生17万5,435円(14%増)です。ちなみに、家庭の割合は小学校では公立38.9%、私立73.0%です。
首都圏では、関西以上に私立中学を考える家庭が増加しているようです。栄光ゼミナールによると、2022年度の1都3県の国立・私立中と公立中高一貫校の受験者数は約6万7500人と増加しており、塾代の支出は私学が多い都市部で顕著。幼稚園から高校までの15年間を全て私学に通った場合の学習費は約1,800万円であり、公立の3倍以上。時代の趨勢とともに受験市場も変容するのです。