校長ブログ
私立中学入試
2022.07.14
入試情報
7月14日
2023年度の中学入試は1月14日が近畿の統一入試日です。つまり、2府4県の私立中学の入試は14日に一斉スタートするということ。今回は、受験生の保護者との一コマからです。
保護者:先日、子供が通っている学習塾の中学入試セミナーに行ってきました。最近の入試は、4科だけでなく、3科、2科、さらには算数や英語の1科入試を採用する学校もあり、多様化が進んでいるのに驚きました。私の時代とは隔世の感があります。どのような点に注意して受験すればよいか、御校の入試を例にアドバイスをお願いします。
校長:確かに、最近の私立の中学入試は多様性に富んだものになっています。本校を例にすると、14~16日の午前・午後、3日連続で3科、2科、1科からの選択の入試なっています。また、14日の前期午前では、いわゆる自己推薦入試にあたる「自己アピール方式」「英語重視型」、15日の中期午前では「適性検査型」(言語表現、数理探究、自然環境、市民社会)も行います。さらに、21日の「ファイナル」では、午前に算数、もしくは英語1科の入試を実施します。
保護者:いろいろな入試のタイプがあるとどれを受験させたらよいか迷ってしまいますね...
校長:実際、大半の受験生は3科を中心に受験しています。一番の近道は、どの教科も6割取れるようにすること。バランスよく得点できない場合、算数と国語はしっかりと合格点が取れるようにしておくと入試の選択肢が広がります。
保護者:同じ試験日に午前と午後の両方の試験を受けることについてはどうですか?
校長:受験生といってもまだ小6ですからいつも体調が万全というわけではありません。当日、調子が悪くなり、実力が発揮できなくなることも考えられます。実際、そのような場面も想定して、あらかじめ複数出願されている方が多いのが実態です。
保護者:秋から追い込みの時期になると思うのですが...
校長:秋から12月までは、受験範囲を一通りカバーした参考書と問題集を兼ねた薄いテキストを終わらせるのがベスト。学習塾に通っていればそこで扱っているテキストが一番です。秋は子供にとって一番 "苦しい" 時期ですから、"行きたい" 学校を決めて、入試日から逆算した予定表を作成、できたら褒める、シールを貼る、色を塗るなど、達成感が得られるよう工夫してください。到達度によっては、志望校の過去問における頻出分野を集中的に取り組むことも効果的ですし、模試は解答と解説をじっくり読み、正答率60%以上の問題は必ずできるようにしておくことです。
保護者:学校によってかなり難易度が違うように思えるのですが...
校長:おっしゃる通りです。偏差値50前後の学校の入試問題は基本問題と応用問題がバランスよく出題されるのが通例ですが、偏差値が上がるにつれ、当然、レベルもアップします。受験先が決まっているなら過去問を参考に対策を講じておく必要があるでしょう。合格のボーダーは6割あたりが多いので、現段階では過去問の5割くらいの得点を目安とし、段階的に上げていく取り組みが不可欠ですね。
保護者:私の中では受験してほしい学校は決めているのですが、本人の中ではまだ決まっていないようなのです。
校長:まずは学校に足を運ぶことです。コロナ禍の影響で、制約ばあるものの、ご自分で確かめられることが第一ではないでしょうか。学習塾に通っておられるならそこの先生に相談してみることをおすすめします。
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