校長ブログ
学習のあり方
2022.07.11
カリキュラム・マネジメント
7月11日
1学期の期末考査も終わり、平常授業が再開しますが、9日、中学・高校は校内にて外部模試を実施しました。
面談週間を通じて、「各自の振り返り→目標設定→個別最適化学習」を軌道修正しつつ、自己調整学習のためのPDCAサイクルを定着させてほしいと思います。
定期考査分析会に引き続き、先日の模試考査分析会では、一定の範囲がある定期考査と実力テストとも言える模試の得点状況を比較検討し、到達度の実態を検証、補充すべき単元の分析を加え、平常授業に落とし込んでいく確認をしました。また、比較的短いスパンで実施される5教科の「確認テスト」では結果を"見える化"し、基準点に満たない場合、EdTech教材や個別指導を行い、到達度を高める工夫をしていきます。
小林弘典氏は「民間教育原論」(塾と教育)の中で、数年後の学習塾のキーワードをオンラインとし、幼児や小学校低学年対象の場合は別として、ふつうの学習塾なら週1回、通塾しての対面指導、残り5日は自宅でのオンライン指導というタイプが民間教育の主流の一つになるのではないかと述べられています。
同氏は、学習塾に通う目的として、学力を向上させ、結果として、志望校に合格することとした上で、学力をつけるためには、日々、学校で学んだことを復習し、翌日、学校で学ぶことを予習することの必要性はわかっているものの、それが一人でやれないから学習塾に通うとコメントしています。同時に、クラブ活動との両立、経済的負担、保護者の送迎負担等との関係上、学習塾に毎日、通っている児童・生徒は意外と少なく、また、毎日の通塾を求める学習塾もほとんどないとも付言されています。
オンライン指導については、同時双方向の授業配信、講義映像の動画配信、自立指導用アプリ教材の配信、オンライン自習室に4分類し、「令和元年度全国学力・学習状況調査」(文科省)における計画を立てて勉強するという正答率の高さからオンライン自習室を奨め、毎日1~2時間が妥当と思料されています。
また、週1回の通塾時の内容について、教師は勉強の仕方と学習計画案作りを中心に指導するとし、友達との触れ合いや講師とのコミュニケーション、児童・生徒のモチベーション喚起をその主目的と位置づけています。
学校にも似たような面があります。With/Afterコロナの時代、学校においても同期型、非同期型オンライン授業を融合させたハイブリット型の授業を構築する一方、教師はティーチャーであると同時に、ファシリテーターとして個別最適化学習を支える存在でなければなりません。学習塾は経済産業省、学校は文部科学省が管轄するという違いはあるものの、"未来を生きる" 子供たちの成長をサポートする存在であることは共通項です。互いに切磋琢磨しながら教育立国・日本に貢献していきたいものです。