校長ブログ
1学期期末考査
2022.07.05
学校生活
7月5日
4日から1学期期末考査が始まりました。
中間考査の結果をエビデンス・ベースにしたリフレクション・アワーでの振り返りを実践してくれることを期待しています。
[参考]「高1生の英語学習に関する調査〈2015-2019継続調査〉」(ベネッセ総合教育研究所)によれば、被験者となった高1生の9割近くが英語の必要性を認め、「英語がわかったり通じたりするとうれしい」と感じているのに対し、自分自身が英語を使うことがあるかという問いになると約4割が「ほとんどない」と回答しています。因みに、学校以外で英語や英会話の勉強をしている高1生は3割未満であり、そのうち約半分が「学習塾」でした。
取り組む姿勢として、予習では単語の意味調べ、教科書本文の和訳、復習では問題練習、新出単語やキーセンテンスの暗記が中心であり、その目的として「テストでいい点数を取りたい」「就職に役立つ」「話せたらかっこいい」「いい高校や大学に入りやすい」があがってきます。また、生徒は「わからない英語があっても続けて聞こうとする」意欲をもっており、結果として、英語が「好き(とても+まあ)」で日頃から「英語の歌を聴いたり歌ったり」する生徒は約6~7割います。
授業では6割を超える教員が授業の半分以上を英語で進め、文法や単語の誤りを正しい英語で言い直したり、生徒の発話を一生懸命聞いてくれるという点で高評価につながっています。授業中の活動としては、約8割が単語の意味や英文のしくみについて教師の説明を聞き、教科書本文を音読・和訳し、文法問題にチャレンジするという流れですが、「自分の気持ちや考えを書く・話す」となると5割台になり、それが「週に1・2回」となると3割未満。理解度として「わかっている(ほとんど+70%くらい)」は、小6から中1段階で約6〜7割を維持しているものの、高1になると5割弱と減少しています。
英語が「得意(とても+やや)」と回答した生徒は4割を超える一方で苦手と感じるようになった時期が中1前半と高1前半。苦手分野のトップが文法で約8割を占め、それに続くのが英作文、発音、単語やつづりを覚えること...。外国語として英語を学ぶ者にとって一定の単語量(語彙サイズ)と文法・語法は必須。本校の英語教育では "学びの選択" を可能にすることによって、英語に親しみながらコミュニケーション・スキルを高められるようさらなる工夫を重ねていきます。