校長ブログ
研究授業
6月25日
24日、研究授業を行いました。本校では年2回実施、授業力のブラッシュ・アップに努めています。
5限目は化学基礎演習でした。理科のI先生と数学科のN先生がコラボで「粒子の結合と結晶 金属結合と金属結晶」の単元を扱いました。導入は金属結晶の単位格子の復習から入り、密度の計算方法を学ぶというものでした。展開で数学科はEdTech教材「Qureous」(河合塾)を用いて指数計算の演習を行いながら、密度の計算問題では、式を簡単にする方法に習熟させ、有効数字の意味が理解できるように工夫されていました。理科は結晶格子の密度の公式を活用して式を組み立て、原子量を求める方法を理解させるものでした。生徒のAI教材を使いこなすスピードは特筆すべきものがあります。個別最適化学習が進められているのがよくわかりました。
6限目の研究授業は、新学習指導要領対応の「歴史総合」でした。担当はF先生。この科目は近代以降の各国の歴史を相関的に学び、横断的視野を養うというねらいがあります。導入は、アメリカ独立革命の復習からでした。展開では、革命前のフランスにおける身分構成や三部会の議決方法などの問題点を扱い、革命の主体となった平民層の動向を理解させました。続いて、グループワークを通して、アメリカ独立宣言おける自由や平等といった基本原理がフランス人権宣言にも表れていることを学ばせ、王政が打倒されたことに対する諸外国の反応について解説されました。恐怖政治による経済統制や抑圧が社会不安につながる一方、リーダー不在に伴い、フランスに新たな指導者を求める機運が高まったことについての意見も引き出しました。探究学習への萌芽が見られました。