校長ブログ
中学入試にも英語
2022.06.10
入試情報
6月10日
教育再生実行会議が小学校からの英語教育の充実を提言したのが2013年。2022年度の私立中学入試を振り返ると、首都圏・関西圏ともに入試科目に英語を取り入れる学校が急増しています。
国際競争に取り残されるガラパゴス化への危惧を背景に、2020年度から小学校では英語が3〜4年で外国語活動として、5〜6年で教科として取り入れられました。今回の中学受験生はその「1期生」にあたります。今年の首都圏の国公立・私立中などの受験生はピークだった2007年の5万500人に近いそうです。私学が生き残りをかけて、グローバル化に対応するコースを新設し、コミュニケーション・ツールとして英語を導入するのはありふれた光景になりました。
首都圏では、国公私立中などおよそ300校のうち、約150校が英語入試を導入し、過去最多だった前年を超えたとのこと。関西圏でも英語入試の広がりはとどまるところを知りません。取り扱いも様々であり、選択科目として筆記試験に加えるところ、リスニング問題を加味するところ、英検等、ある一定の資格があれば加点するところもあるといった具合です。
本校においても、「グローバル選抜探究コース」の新設(校長ブログ2022.3.14)に伴い、特技重視の自己推薦にあたる「英語重視方式」(日本語での作文+簡単な英語を含む面接)はじめ、選択科目として英語、さらに英語1科目での入試を可能にしています。(コースによって一部、問題が異なる)また、グローバル選抜探究コース志望者で、英検3級以上、もしくはそれと同等の到達度があると認められた者は英語の教科試験が免除されます。10/15(土)、11/19(土)のプレテストには積極的に参加して傾向をつかんでほしいと思います。
2020年度のTOEICの国別平均スコアを見ると日本が531点であったのに対し、韓国の683点と比べても低い状態です。中学受験で到達度が高い英語レベルを要求すれば、大学はさらに高いレベルを設定することになってしまうという懸念から行政が各校に学習指導要領の範囲内での出題を要請していく必要があるという声もあります。本校では本当にグローバル・マインドを培い、将来、国際社会で活躍したいと思っている児童・生徒に加え、帰国子女や外国にルーツをもつ児童・生徒を受け入れたいと思います。