校長ブログ
面談週間
2022.06.11
学校生活
6月11日
9日から担任の先生による「面談週間」がスタートしました。生徒諸君にとっては、中間考査を終え、振り返りとPDCAサイクルを再確認し、さらなる成長につなげる絶好の機会となります。うまく活用してくれることを期待しています.
担任の先生方に年間を通してお願いしている学級運営の基本となるのが、生徒の心に寄り添うカウンセリング・マインド、「チーム学校」の一員として同僚と協働するマネジメント・マインド、保護者等との対話を生産的に導くコンフリクト・マネジメント、生徒の生活に関わる危機管理能力となるリスク・マネジメントです。(校長ブログ2022.5.3)
その上で、生徒理解のポイントとして、「まずは生徒の言葉を受け止める姿勢で聴く」「生徒がとった行動の背景や気持ちを理解しようと努める」「自分から積極的に生徒に声かけする」「生徒と何気ない会話ができる」「肯定的な言葉をなるべく多く使う」「特定の生徒ばかり注意しないよう気をつける」「生徒の様子について、他の教職員と話し合う」といったようなことを実践していただいています。
中高生約10万人を対象にした「課題への向き合い方や将来の夢・目標などに関する独自アンケート」(ナガセ)によると、トップは「課題に直面したら失敗を恐れず、まず動いてみて、うまくいかなかったら次を考える」が全体の約4割を占めています。また、「失敗することは恥ずかしいことだと思うか」については約4割の生徒が「(まったく)そう思わない」、また、約半分の生徒が「将来の夢やなりたい職業があり、実現に向けて強い気持ちがある」「夢やなりたい仕事が複数あり、まだ迷っている」と回答しており、現代の中高生気質や行動様式が垣間見えます。
高校生を対象にした将来の夢・目標についてのアンケートでも得点率の高いグループほど勉強が楽しいと感じており、計画を立て、うまくいかない部分を修正して、やろうとしていた学習量を達成できると回答。当然と言えばそれまでですが、通説を追認しています。
やはり、学力向上にはその教科に対する興味・関心と自己調整学習がポイント。自己調整学習に不可欠なものが非認知能力(Non Cognitive Skill)です。これはテストで測定する知識ではなく、意欲、協調性、粘り強さ、計画性、自制心、創造性、コミュニケーション力といった個々の特性に関する能力のこと。本校の建学の精神の一つである「情操陶冶」に相当します。
非認知能力は、集団行動の中での困難や失敗などの経験を通して養われるものであり、すでに多くの研究によって学歴や雇用、収入に影響することが明らかになっています。本校の教育実践においても生徒一人ひとりの非認知スキルを伸ばすための仕組みを再構築することによって"知徳体"のバランスのとれた人間教育を展開していきます。