校長ブログ

スマートシティ

2022.06.01 トレンド情報
6月1

 スマートシティが着目されています。国土交通省によれば、スマートシティとは「都市の抱える諸課題に対して、ICT等の新技術を活用しつつ、マネジメント計画、整備、管理・運営等が行われ、全体最適化が図られる持続可能な都市または地区」のことです。
スクリーンショット 2022-05-08 11.14.27.png 未開発地域(グリーンフィールド)を有する大阪市は、大阪湾に浮かぶ人工島「夢洲」でスマート化を実現、既成市街地(ブラウンフィールド)への波及効果をねらっています。夢洲はバブル期に開発計画が中止、2008年の夏季五輪での選手村構想が成功せず、未利用になっているところもあり、先端テクノロジーの導入が進んでいるとは言えません。現在、2025年に開催される「大阪・関西万博」に向けて、SDGsの視点で、人間中心の街をテクノロジーで実現すべく、統合型リゾートも含めた国際観光拠点機能が期待されています。

 阪神大震災の災害復旧のための債務を完済して、財政力を回復した神戸市は、住民の声をヒアリング。市民公募のワークショップ等でイメージを共有し、大学の研究力や企業の技術力を活用して様々な連携策を構築すべく、現在、スマートシティ推進会議に工程表を作成させています。実際、有力な観光資源である六甲山を中心とする顔認証の見守りサービスなど、ユニークなアイデアがスタートしています。海外との関係で言えば、スペイン・バルセロナ市との提携関係において、人事交流や文化交流が継続されています。

「京都スマートシティエキスポ」をすでに7回開催した京都市は、国際的観光都市の持続性を高める目的で、ビックデータを活用、観光情報を積極発信するなど、観光振興に尽力しています。また、関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)を舞台に、先端都市づくりが動き出しています。なお、スマートシティの取り組み先端都市であるスペイン・バルセロナ市との交流を結び、エキスポ開催で協力関係にもあります。 

 人口100万を超える大阪や横浜はじめ、多くの都市が企業や周辺地域、さらに海外と連携して新たなステージを開こうとしています。学校も時代の要請に応じた対応をしていかなければならないと思っています。