校長ブログ

創立記念日

2022.05.09 学校生活
5月9日

 本日は創立記念日であり、生徒は自宅にて自己調整学習です。

DSC00114.JPG  DSC00117.JPG

 本校の前身である山手学習院が産声をあげたのは1924年。98年前のことです。当時、現在の中学校にあたる高等女学校が不足していました。勉学を望む生徒のために、山手尋常小学校の杉野精造校長が中心となって、卒業生や保護者、地域の方々からのバックアップの下、山手学習院を新設するに至ったのです。当初の授業は、山手尋常小学校の一部を借りてのスタートでした。場所は、現在のこうべ小学校のあるところであり、南門付近には「山手小学校発祥の地」という石碑が建てられています。校長ブログ2021.5.8) 

 2020年、濱名山手学院と法人合併し、幼保、中高、専門学校、大学、大学院を擁する一大総合学園となりました。グローバル化、DX化が進む昨今、コロナ禍はこれまで表面に出て来なかったものを顕在化させ、世界中が大きな転換期を迎えようとしています。"新しい生活様式"が求められる中、"With/Afterコロナ"という言葉が目につくようになりましたが、これまで人類はどのような困難に直面しても創意工夫によって最適解を導き、豊かな文明を築き上げてきましたことを思い起こさなければなりません。

 歴史をひもとけば、コロンブスが地球球体説を信じ、西回り航路を切り開き、米大陸にたどり着いたのが1492年。イスラム世界から伝わった羅針盤やルネサンス期以降の地理学の発展がそれらの冒険を可能にし、新航路を手にした欧州は新大陸やアジアとの貿易で莫大な利益を手にしたのです。日本では江戸時代、爛熟した固有の文化を花開かせる一方、明治維新を機に経済、社会、教育の大転換を図り、独立国家としての地歩を歩み始めました。今こそ、"新しい生活様式"に向けて、人類がいかに知恵を絞って危難を乗り越える努力をしてきたかを冷静に把握し、"あるべき姿"を見つめ直すことこそが必要なのです。

 100周年を目前に控え、本校は2021年度よりドラスティックな学校改革を行い、100周年後、永遠に栄える学校の基盤づくりに邁進しております。「変わる!山手」を合言葉に、全教職員が一丸となって、未来を生きる子どもたちに何が残せるかを問い続け、夢を語り、希望に満ちた平和な未来社会での共生を呼びかけ、明るく、前向きなリーダーを育成していきます。"主役"である生徒を保護者の方々と共に三位一体となって育てていこうではありませんか。