校長ブログ

卒業生から贈る言葉

2022.04.01 クラブ・生徒・教職員紹介
4月1日 

 3年間、陸上部で活躍し、第一希望の神戸大学への推薦合格を果たした桑野葵さんから在校生諸君へのメッセージをいただきましたので、ご本人の了解を経て、以下に掲載します。   

 「とりあえず頑張る」というスピリッツは学校生活のみならず、日常生活でも大切なことです。ご本人は大学でも陸上を続けられるそうです。「とりあえず頑張る」意義を会得された桑野さんが受験勉強から本格的な学問へのステージに進み、文武両道を通じて、真の実力をつけられて夢の実現を果たされることを祈念しています。生徒諸君は是非、見習ってほしいものです。

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 私は、自分の意志で山手に入学すると決めました。三年前、母と交わした唯一の約束が、『どんなことも頑張る』ことでした。勉強と部活動を両立させ、自らの選択が間違っていないことを証明する。家から近いとは言えない私立高校に送り出してくれた家族と、手厚くサポートして下さる学校のために、この約束を必ず果たさなければならない、と思い続けていました。

 正直な話、私は目標点数を定めて模試やテストに取り組んだことは無い上に、予定を立てるのも苦手で、志望大学なんて三年生の夏でも曖昧でした。しかし、高校生活でなぜ・どこまで頑張らないといけないのかという"大きな抱負"は持っていました。具体的な目標を立てることが大事とよく言われますが、私は「とりあえず頑張る」ことも必要だと思います。将来の役に立つかとは関係なく、課題は必ず提出し、部活に毎日行く。それが当たり前になれば、自然と力はつき、結果につながっていくと思います。良い結果が出て、初めて夢を見ることができます。明確な意味が無いから努力しない、ではなく、その"意味"を見つけるために、とにかく色々なことをやってみましょう。そして、数字の関係しない漠然とした目標を、挑戦の原動力にしてみて下さい。