校長ブログ

新コース立ち上げ特集④ー個別最適化学習

2022.03.18 グローバル教育
3月18

 改革初年度の2021年、本校では経済産業省の「先端的教育用ソフトウェア導入」実証事業に参画し、EdTech教材を活用した個別最適化学習(アダプティブ・ラーニング)の基盤を創り、学習者自律(Learner Autonomy)の姿勢を育成、建学の精神の一つである「自学自習」にアプローチしました。校長ブログ2021.8.188.25

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 経済産業省の「未来の教室」は「令和の教育改革」の一助として、未来を見通しにくい時代を生きる子供たち一人ひとりが、未来を創る当事者(チェンジメイカー)として成長していく学習環境を構築することを目的に設立されました。内容的には、個別最適化、文理融合、社会課題解決等をキーワードに、効率的な知識習得と創造的な課題発見・解決能力育成を両立する新たな教育プログラムの開発・実証を目途としています。

 With/Afterコロナ時代、オンライン授業と対面型授業を組み合わせたハイブリッド化による対話的・協働的な学び合いが必然となりました。当然、一定期間、授業を受ければ進級・卒業を認める履修主義、義務教育期間を年齢で決める年齢主義といった「常識」の見直しや産学協働が活発化されています。日常生活が以前と同じように戻るとは考えにくい現状、働き方一つとっても時差通勤や在宅勤務が推奨されており、これまで当然とされていた仕組みやルールが見直されようとしています。今や、ニューノーマル(新常態)への対応が求められているのです。

 社会変化が激しい昨今、学校文化に変容の兆しが見られます。生徒たちは予測不能な時代をたくましく生き抜くために、グローバル化、DX化の"新しい生活様式"に対応する PBL(課題解決学習)や人間関係力をブラッシュアップしていかなければなりません。そのためには、良質のやりとりを実現できる背景知識と論理的思考力育成が不可欠。教師の役割は"ティーチ″するだけでなく、″ファシリテート″することが必須です。

 本校では新しい学校文化創造に向けて、カリキュラム・マネジメントの下、様々な教科・領域を組み合わせて課題解決力を養うSTEAM 教育を融合した取り組みを実践しています。新設のGコースにおいては、他コース以上に4技能習熟に向けた英語教育を展開し、「自己調整学習」校長ブログ2021.8.7につながる指導を行なって参ります。