校長ブログ
先生方も頑張っています⑥
2022.03.03
カリキュラム・マネジメント
3月3日
2日、職員会議が開かれ、模試分析会の結果報告がありました。高1に学力の伸びが見られました。英語、数学、国語とも伸びているのですが、特に、数学の到達度は評価すべきものでした。
ステップ・アップのポイントは「積み残し解消」に向けた地道な努力。最近、放課後、残って勉強している生徒とファシリテーターとなって指導してくれている先生方の姿をよく見かけるようになりました。生徒たちの理解の瞬間に立ち会えることは教師にとって最大の喜びです。11月に実施された模試分析の結果を受けて、教科と学年がチームとなって具体的な取り組みをされた成果が現れ始めているのです。さらなる飛躍を期待したいと思います。
大学入試改革で、複数資料の読み取りなどで分量が増し、出題傾向も変わり、攻略の基本が「時間との戦い」と言われています。しかし、かつての共通一次や大学入試センターの時代から高1〜2で習う教科書内容、つまり、基礎学力を問う設問が大半を占めていることは相変わらず。その意味で、基礎学力を養うことが得点力アップへの近道であることは言うまでもありません。本校の生徒たちは、EdTech教材のみならず、ロイロノートをうまく活用して、積極的に先生方とのやりとりを進めてくれています。
2021年から始めた定期考査・模試分析会ですが、先生方はやり方にも習熟され、PDCAサイクルの定着に寄与されています。本校では、生徒が自らの学習のあり方を調整しながら、主体的・能動的に学習目標の達成に向かう自己調整学習を目途に、個別最適化学習(アダプティブ・ラーニング)を推進しています。自己調整学習は、本校の建学の精神の一つである「自学自習」に相当しますが、学習者自律(learner autonomy)を具現化したものであり、以前から学校教育では重要視されてきました。いずれにせよ、大切なのは、学習者本人が主体的に自らの学びを方向づけ、学習の進め方やペースを自分で調整しながら効果的な学びを生み出すことです。
生徒諸君は、授業で習ったことが定着していないと感じたら、それは学習者にとっての「深い学び」になっていないから。定着への基本原則は、機械的に反復するだけでなく、内容を完全に理解し、意味をよく考え、自分の口で説明できるまで何度も繰り返してはじめて知識となることをおさえておいてください。