校長ブログ

グローバル教育の変容

2022.03.05 グローバル教育
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 3学期の学年末考査も終わり、先生方は採点、評価等に集中されています。

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 昨今、他国の大学生とオンラインで学ぶ海外連携型協働学習(COILCollaborative Online International Learning)が注目されています。これは、オンライン教育を国際交流に応用した、双方向的な新しい教育方法ですが、近年、日本でも取り入れられています。

 COILは、元々、ニューヨーク州立大学で、留学できない学生のために、コストをかけずに国際交流する機会を提供することが目的で始められたもの。内容的には学生が ICTツールでつながり、一定期間をかけて行うプロジェクトの一つであり、内外の大学がそれぞれの授業の間で相互乗り入れを行い、両方の学生が協働学習します。実際の授業展開は、① アイスブレーキング→② 文化比較→③ 協働学習が多く、内容的には社会問題などの調査が多いようです。いわば、日本で行われている「探究学習」と似ています。本校でもニュージーランドの提携校と同様な取り組みを行なっています。

 COILには海外の学生同士のコミュニティーを構築し、相互コミュニケーションを促進するという目的もあります。実際、短期留学する一般的なプログラムを考えてみてもCOILをうまく使えば、留学の代わりになるだけでなく、学生個々の背景知識を拡げることができます。しかし、国際通用性も問われます。現在、欧州の大学でも移動に制限があるため、世界中から学生を集めることはできにくくなっています。そのため、留学生の多くが受講する英語授業をオンラインで行い、学位によっては1月に入学を実施する選択肢を準備し始めています。

 これからは世界が若者の舞台です。これまで日本でグローバル教育と言えば、海外留学と受け入れに限られてきましたが、コストパフォーマンスにも配慮しつつ、国内にいながら海外の大学の授業を受けられるような仕組みづくりを検討していこうと思っています。