校長ブログ

世代間の意識

2022.02.02 トレンド情報
2月2日

 20代(以下含む)、30代、40代までの各世代の約3割が親世代より(やや)幸せでないと感じている一方、60代以上になると約1割というデータ(対象は約14,000人、日経+日経リサーチ、2022.1.1)が公表され、世代間の意識の差が浮き彫りになりました。

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 現在の幸福度については、11段階評価で8(27%)が最多で、7(25%)、6(13%)という順になっています。また、「自分の世代は親世代よりも幸福か」という問いに対しては、60代以上の67%が「(やや)幸せ」と回答している一方、20代以下は31%にとどまり、「(やや)不幸せ」の35%を下回る結果となっています。「自身の年収が60歳時点で親を超えるか」との問いに対して「超える」は20代以下が38%、「超えない」が34%となっており、低成長時代を反映する結果となっています。

 コロナ禍における対人関係については、「日々の生活で最も幸せを感じる瞬間」のトップが「家族との団らん」で42%、これまでの調査に見られた仕事関係は4%となり、明らかに意識に変化が見受けられます。家族との関係においては、「幸せ」をキーワードとして連想する言葉が「家族」「健康」「自由」となっているのが特徴です。

 未曾有の事態に直面し、閉塞感に包まれた日本全体が活力を取り戻すには、社会の満足度を向上させ、経済成長と心の豊かさのバランス、つまり、物心で豊かな社会の成長によって活気を呼び戻す以外に方法はありません。幸福度が高いと言われる北欧、中程度と言われる米英に比べ、日本は低いとされていますが、何歳まで健康に過ごせるかという健康寿命では世界トップの74.1歳です。その意味で、安心して老後を過ごせるモデルを構築することこそが高齢化への最適解であり、消費の喚起につながるのではないでしょうか?