校長ブログ

新しい生活様式

2022.01.27 トレンド情報
1月27

 コロナ禍による"新しい生活様式"に伴い、仕事のあり方が大きく変わろうとしています。外出自粛で増加したのが在宅勤務などでのテレワーク。ラッシュ時の移動が大幅に減少するだけでなく、オンライン会議、オンラインルーム、オンラインランチ、チャットなど、デジタルツールを駆使したコミュニケーション手段への転換は、緊急事態で一挙に加速、仕事の効率化に寄与し、「働き改革」の萌芽さえ感じられます。

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 学校でも休校措置等によって、教室での一斉授業の代わりに、オンライン学習が急速に拡大、子どもたちの学びを一変させました。48カ国・地域を対象に行った「国際教員指導環境調査」(OECD2018)によれば、生徒に課題や学級活動でICTを積極的に活用させている教員の割合は、日本の中学校を見ても17.9%であり、平均51.3%を大きく下回っていましたが、大きく改善されています。オンラインによる在宅学習は受け身になりがち。ゲーミフィケーションなど、民間の力も組み込みながら「楽しみながら学習を継続する習慣」を身につけさす工夫が明日の教育につながるのです。

 約8,000人の中高生・大学生を対象にした調査(テスティー)によると、新型コロナウイルスの影響で利用が増えた媒体はスマートフォンが中学生:72%、高校生:71%、大学生:64%でいずれもトップ。利用が増えたスマホサービスは、中高生は「ユーチューブ」が87%で最も多く、SNSがそれぞれ72%86%となっています。

 曽良一郎氏(神戸大学大学院医学研究科教授)は、諸外国の調査を基に、外出制限でゲームや動画視聴、SNSなどを利用する時間が増え、ネットやゲームの優先順位がトップであり、週30時間以上の人は依存症になっている割合が高いことを指摘しています。依存症になる原因として、学校の勉強についていけない、学校や家庭での居心地が悪い等を挙げています。また、無理にスマホを取り上げても解決にはならず、同級生や友達とのつながりを断ち切ってしまうことになりかねないとも述べられています。さらに、日常的に長時間ネットを利用する「依存症予備軍」も1~2割おり、治療が必要な人が増えるかもしれないとおっしゃっています。対策や予防としては、家族とのコミュニケーションを大切にした上で、ゲームは1日1~2時間程度という限度を設け、記録をつける。食事や入浴をして生活リズムを整え、ネット・ゲーム以外の趣味を作ることなどを推奨しています。