校長ブログ

中学校外学習:環境問題について考える

2021.11.11 学校生活
1111日 

 10日、中学は校外学習として、淡路島にて自然教室を開催、タネノチカラではSDGsプログラムを、明石海峡公園では自然観察を行い、環境問題について考えるきっかけ作りを行いました。

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 SDGsSustainable Development Goals)とは「持続可能な開発目標」のことであり、2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された2030年までの国際目標のこと。これは、産業革命以降、人間の活動が急速に活発化したことにより、経済・社会の基盤となる地球の持続可能性が危ぶまれていることに起因するものです。SDGs17のゴールと169のターゲットから構成されており、今後、世界規模での取り組みが期待されています。

 歴史的に見れば、1972年、マサチューセッツ工科大学の国際チームによって発表された「成長の限界」では「人口増加や環境汚染などの現在の傾向が続けば、100年以内に地球上の成長は限界に達する」というショッキングな提言がなされました。1987年、「環境と開発に関する世界委員会」による報告書「我ら共有の未来」(Our Common Future)ではSDGsの概念が提唱され、2000年、国連ミレニアム・サミットにて「ミレニアム開発目標」を採択。ここでは2015年を目標として8つのゴールを設け、加盟各国がその達成に向け努力することが確認されました。2012年、「持続可能な開発会議(リオ+20)」にて「我々が望む未来」(The Future We Want)が発表され、「ミレニアム開発目標」に SDGsを統合することが決定、20159月の国連サミットでSDGsが採択されるに至ったという経緯です。

 20186月、中央教育審議会大学分科会将来構想部会において、「2040年の姿」として「誰ひとり取り残さない」(No one will be left behind.)という考え方が示されました。地球規模で考え、身近なところからの取り組み(think globally, act locally)を始めることによって持続可能な社会を創造する「持続可能な開発のための教育」(ESD)が標榜されています。誰もが平等に教育を受け、それぞれの能力を最大限に発揮できる社会の実現に向けて、我々もできるところから始めていこうと思います。