校長ブログ
学習ツールとなるタブレット
2021.08.19
EdTech教育
8月19日
個別最適化学習、つまり、アダプティブ・ラーニングのツールになるのがタブレット。本人のやる気次第で、学校での学習内容を自宅で類題演習でき、自動分析結果に基づき、定着度を上げることができます。本校では、現在、タブレットは1人1台、全生徒がそれを使った学習を行える環境が整っています。
型番:iPad 8 10.2インチ (2020) Wi-Fi32GBスペースグレイ[SpaceGray]MYL92J/A
EdTech推進リーダーによれば、クオリティー重視、一定のパフォーマンスをもち、軽量で安価、本校の教育活動に最適であるものを選定したとのこと。生徒や教職員からもポジティブな声が多く聞こえてきます。
タブレットはあくまでも学習ツール。フィードバックが速く、反復学習が可能であるのと同時に、楽しみながら学習できるというメリットがあります。一方、運筆力や視力への影響といった課題もあります。様々なメリットやデメリットがありますが、要は使い方次第。例えば、探究の授業では最適解を求めるために資料・データを収集する、自宅では英単語・漢字・計算の練習や地名・歴史上の人物を暗記する復習用として、ゲーム感覚で取り組めるアプリを利用するといった取り組みが考えられます。学力向上のポイントは、継続的に使いこなせる習慣、つまり、モチベーションの維持ということになります。
現在、AIの進展、グローバル化における協働に向けて、主体性や判断力、表現力を伸ばすことが求められており、学ぶ内容だけでなく、「何ができるようになるか」「どのように学ぶか」が焦点化、"能動的な学び"が標榜されています。アダプティブ・ラーニングは、学習者個々に最適な学習内容を提供することによって、より効率的、効果的な学習を実現することが目的ですが、教員の経験による感覚的なものだけでなく、生徒の学習状況を蓄積し、AIなどICT技術によってより客観的に分析、生徒の到達度や苦手とする分野を明らかにすることによって、それぞれの生徒に最も適した教材の提案が行われています。
本校ではEdTech推進リーダーが中心となって、解答パターンと理解度分析、生徒個々の思考の方向性に応じた学習支援、教科教育法の研究促進、教職員の研修実施、情報の一元的管理・共有による校務の効率化に向けて、研究を進めてくれています。本校がめざす「未来の教室」は、従来の文理分野の背景知識を強化する指導に加えて、課題発見・解決への探究・プロジェクト型学習(PBL)を融合し、多様な学び方の選択肢を実現することなのです。