校長ブログ
それぞれの夏②:大学受験を控えた高3生諸君へ
2021.07.29
学校生活
7月29日
大学受験を控えた高3生諸君は、これからの取り組みが明暗を分けるといっても過言ではありません。先日、第1志望が国公立、併願で私大を受験するという高3生から大学入学共通テスト(以下、共通テスト)対策から私大・国公立2次対策までの勉強の仕方について助言を求められましたので、お答えします。
共通テストに向けて必要なのは、類題の多く載っている問題集での基礎固め。つい難しい問題を得点することで差をつけようと考えがちですが、多くの入試結果から難問ではあまり差がつかず、合否の分かれ目は、基本問題の正答率であることが指摘されています。また、毎年、多くの先輩たちから過度な緊張状態に伴うケアレスミスによる失点が報告されています。その意味で、教科書の基本事項の確認、模試の復習などは必須。反復によって、応用力が養われ、それが自信につながるのです。問題数が多い共通テストの成否は、時間との勝負と言われています。見直しやマークの確認などの時間も考慮して、実際の制限時間より10分ほど短い時間で解く練習をするのもよいでしょう。解けなかった問題は、完全にマスターするまで何度も類題を繰り返してください。大切なのは、"自分を信じること"です。
秋以降、併願を考えている私大の過去問演習を組み込みます。過去問を解いて必要な知識や発想、ペース配分などを確認しておくこと。そして、できうる限り入試本番と同じ条件で問題を解くことをおすすめします。実際、時間を計ってマークシートに鉛筆で解答を記入してみてください。また、自己採点して、問題用紙にも自分の答えを記入しておくことも大切です。
冬休みくらいから国公立2次の記述式対策に着手。採点官に答案を"読んでいただく"ということを意識しつつ、日頃から丁寧に答案を書く習慣をつけておきましょう。慣れる意味で、第1志望の大学の過去問10年分くらいは解いておいてください。過去問と同じような傾向の問題を出題する大学が多く、過去問演習の「質」が結果に大きく影響するのは言うまでもありません。
受験が近づいてきても、"入試科目は全てまんべんなく"が基本です。対策時間の配分は、第1志望の入試科目の配点が目安。勿論、苦手科目に時間を割くのは重要なことですが、この時期、配点が高い科目で確実に得点する、それが得意科目であっても十分な時間をかけた方がよい結果につながっていることが多いようです。
年間を通じて体調管理こそが最重要事項。受験シーズンは長丁場であり、規則正しい生活を送り、体調管理を心がけてください。人間の脳は夜になると機能が低下し、太陽の光を浴びると活性化すると言われています。夜型よりも朝型の方が学習効果は高いのは明白です。