校長ブログ
1学期終業式
2021.07.22
学校生活
7月22日
21日は1学期の終業式を行いました。
「おはようございます。1学期もコロナ禍の中、様々な制約がある中での教育活動でしたが、皆、それぞれの目標をもって確かな成長の足取りを感じられる努力をしてくれたと思います。
5月の全校集会で中学・高校それぞれの1学期の目標とすべき大テーマをお伝えしました。覚えていますか?内容は、中学は「"お蔭様で"という感謝の気持ちを忘れず、常に自分を律し、平凡なことをやり続ける姿勢を養う」、高校は「個別最適化学習(アダプティブ・ラーニング)への習熟を通じて、得意分野を最大限に伸ばし、苦手分野を積み残さない取り組みを実践する」でした。
全体の振り返りをしておきましょう。中1は、生活リズムをつくり、新しい友達をつくり、新しい自分を発見する努力をすること。勉強面では積み残しをせず、わからない問題はその日のうちに解決することでした。
中2は、PDCAサイクルの定着による"中だるみ"防止と苦手科目の克服でした。PDCAという言葉は難しいかもしれませんが、前回は担任の先生方に解説をお願いしました。生徒諸君の中で落とし込めているでしょうか?
中3は、後輩のお手本となる言動と中学での学習内容の完全マスター、そして、なりたい自分になるための情報収集でした。胸を張ってできた!と言えますか?
高1は、次年度に向けて文理選択しなければなりませんが、まずは"なりたい自分"を見つけること、そして、建学の精神の一つである「自学自習」の具体化として、学習内容の習熟に向けてのPDCAサイクルをつくることが先決。「探究」の時間では"最適解"を見つけるプロセスに慣れ、自分の言葉で表現する下地をつくることはできたでしょうか?また、グローバル時代に対応する英語コミュニケーションスキルは身についてきたでしょうか?大切なのは振り返りと自分を高めるための地味な努力であることを忘れないでください。今年の勉強合宿は、コロナ禍を考慮して、校内での講習会に切り替えますが、積極的に参加し、夢の実現に向けてモーティベーションをアップさせてください。
高2は、進路研究を進め、卒業後の自分をイメージしておくこと。勉学については、中だるみに留意し、授業内容のマスターに向け、PDCAサイクルを定着させることでした。大学入試は、高1~2の学習内容から大半が出題されます。それが基礎・基本となるのです。今、言えることは全教科ともバランスのとれた学習習慣を身につけること。勿論、教科横断的な問題にもチャレンジしておくことが得点力向上につながることは言うまでもありません。秋からは模試に理科・社会が入ってきますが、適切な学習計画を立て、個別最適化学習(アダプティブ・ラーニング)を実践してください。また、「アドバンスト講習」等を利用して、大学受験対策を万全にしてください。
高3は、大学入学共通テスト2年目になります。これから始まる公募推薦→共通テスト→私大→国公立個別→私大という入試日程を見据え、本命から逆算して戦略的な取り組みをすること。また、国公立大学の学校推薦型選抜入試や総合型選抜入試にも積極的にチャレンジしましょう。受験生としての心構えは、自分を信じて、弱気にならず、最後まで諦めないことですが、この夏の頑張りが第1志望を決めるキャスティング・ボート。これから学力が上げることを前提に、チャレンジ、実力相応、セーフティネットを十分検討するのと同時に、過去問を徹底的に研究しましょう。
私大の指定校推薦については、随時、公開し、更新していきます。受験勉強を回避するのではなく、本当に自分が専攻したい分野があれば担任の先生とよく相談してから応募してください。志望理由書や活動報告書等を作成させる大学が増える中、高校生活における様々な経験から何を学んだか、さらに言うと、自分がやりたいこと、一生懸命打ち込めることを見つけ、たとえ失敗しても何を学んだのかを自分の言葉で伝えてください。大半の大学がHPでアドミッションポリシーを明示しているので調べておきましょう。
繰り返しますが、本校の指導方針は「進路満足度100%」へのアプローチです。学校生活を通じて、生徒一人ひとりのポテンシャルを最大限に引き出し、より高い志をもたせ、本当に進みたいと思う進路先を探究、自己実現させることです。諸君にとって大切なことは、自分は何のために生きるのかという問いに正面から向き合い、将来の夢や志を育むこと。「チーム山手」が全力で支えさせていただきます。
ここまで全学年の1学期の大テーマを軸にお話させていただきました。担任の先生方には、中高各学年の1学期の小テーマの確認をお願いしたく思います。生徒諸君はくれぐれも健康に留意され、有意義な一夏となるよう努力してください。
まとめるにあたり、今回はルイ・パスツールの「チャンスは、準備のない者には微笑まない」という一節を贈ります。
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