校長ブログ
国語科の取り組み
2021.07.08
カリキュラム・マネジメント
7月8日
国語科の重点目標は、読解することに偏ることなく、「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」の技能をバランス良く習得させることをめざし、探究活動につなぐことです。新学習指導要領の「思考力・判断力・表現力」に直結するものとなっています。
現状課題としては、語彙力、読書習慣及び読書量、課題発見力、自分の考えを表現・発表する力の不足が指摘されています。対策としては、言語活動を重視、「主体的・対話的で深い学び」のできる授業展開が掲げられています。
評論文を例にとれば、筆者の主張に対する自分の意見・感想や筆者の問題提起に対する自分の考えを述べ、お互いに意見交換する。小説なら、主題をまとめ、討論し、その背景を探究、発表し合うなど、自分の考えを発表する場を数多く作る。同時に、基礎学力定着に向けて、日頃、実施している語彙テスト・漢字テスト等の積み重ねを徹底すること等々...
今年からは教科全体でビブリオバトル(中学~高2)に取り組み、読解力・発表力・コミュニケーション力・課題発見力を育みます。段取りは、期末考査後の授業で本の紹介(読書講演会も検討中)⇒夏休みの読書感想文⇒2学期の授業で自分の発表内容を整理⇒クラス代表を決める⇒今後の読書活動につなげるという流れ。成果物としては、発表内容等を印刷物にして"見える化"にし、県内で行われるビブリオバトル大会に本校から1~3名の代表者が送れるようにしたいそうです。
バランスの良い学習活動を通して、国語力の向上を図る目安としては、各々の模試の偏差値が一年を通してアップした生徒が全体の6割になることを目標としています。また、次年度入学してくる生徒から適用される高校の新カリキュラム策定においては、大学受験も念頭に置き、古文・古典の演習授業の取り扱いについても検討しておられます。(校長ブログ2021.4.21)