校長ブログ

学びの継続

2021.05.25 トレンド情報
5月25

 DX化が進む中、多くの企業が環境変化に対応するためにインフラ化を進め、OJTの一環として、職場を「学びの場」とする傾向が見られます。具体的に言うと、日常業務の中でカフートなど、ゲーム感覚で学べる環境づくりに着手しているのです。

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 科学技術の進展とともに人生設計も多様化、転職や起業によるキャリア・アップもありふれた光景になりました。その意味で、スタッフのスキル・アップを支援できない組織は衰退するだけです。近年、元社員(アルムナイ)の活用、つまり、企業が離職者との関係を保ちつつ、経営に生かす取り組みも増加しています。米国では元社員をITで管理するサービスが普及しているとのこと。自分を育ててくれた"古巣"への愛着は、ブーメラン効果によって相乗効果が期待できます。

 ノルウェーの教育関連スタートアップ企業であるKahoot!(カフート)は、累計利用者が世界で50億人にのぼり、米欧に続いてアジア市場を開拓しています。学校・大学に限らず、企業が従業員の学習プラットフォームとして活用しており、「フォーチュン500」の有力企業の利用率は97%に達するそうです。同社のサービスを使えば、誰でも簡単にゲーム要素を取り入れた教材をつくれ、学習者はパソコンやスマートフォンでクイズ形式の出題に答えながら学んでいけるというものです。

 職場で働くスタッフのスキルを高め、企業文化を築くためには"学びの継続″が欠かせません。世界経済フォーラム(WEF)は25年までに自動化で8,500万人分の仕事がなくなる一方、機械やアルゴリズムと人間の役割分担で9,700万人分の仕事が生まれると予測しています。コロナ禍でリモートワークが一般化するなど、職場の風景は一変する中、求められるスキルが変容する以上、「学びの場」への転換は必須なのです。

 "学びの継続"はすべての人にとっての一生のテーマ。自分の磨く努力のが成長につながるという成功体験のスモールステップの積み重ねが次のステージを開くのです。本校においてもタブレット端末で取り組む学習カリキュラムがアルゴリズムで個別に創られ、進捗状況や理解度をデータで把握し、教師によるサポートで生徒たちのモチベーションを上げていくティーチング・メソッドを開発していきたいと思います。