校長ブログ
ゴミ処理
2021.04.13
トレンド情報
4月13日
2020年度からゴミ袋の代わりにしていたレジ袋が有料となり、改めてゴミ処理について考えさせられる機会が増えました。日本の1年間のゴミ排出量は約4,200万トンであり、東京ドームの約120杯分にあたると言われています。ゴミが減れば、当然、袋を減らすことができるわけですが、そのためには個々の意識改革と努力が必要です。
本来、食べられるのに捨てられてしまう食べ物のことを「食品ロス」と言います。食品ロスはその半数が家庭からのもので年間に約600万トンにもなり、それは世界食糧計画(WFP)における食料支援量の1.5倍分に相当するそうです。(環境省)政府は、日常生活でのゴミの量を減らすために、「プラスチック資源循環促進法案」を国会に提出、家庭ゴミのリサイクルを促進するだけでなく、使い捨てスプーンやストローなどの使用減を飲食店に求めています。
食品ロスを出さないようにするためには、プラスティックなどの家庭ゴミを減らす、買い物の無駄をなくすなど、個々でできる工夫をすることが第一歩。日経の調査によれば、上位3位は、① ペットボトルやカップなどの代わりに専用ボトル使用、② 専用の容器に土と生ゴミを入れるだけで済む生ゴミコンポスト作成、③ インターネット通販では「簡易包装希望」と記載するとなっています。
①は環境負荷の低減につながります。②の生ゴミコンポストとは、野菜のくずなどを土の中の微生物の働きで堆肥に変えること。燃やすゴミのうち、約4割が生ゴミという自治体の調査結果もあるくらいです。③は通販で使われるプラスチックなどの梱包材が運搬の際に放出する二酸化炭素の削減に寄与します。
続く④は「コンビニなどで箸やスプーンを断る」ですが、EUではプラスチックのスプーンやフォークの使用を禁止するなど、国際的に規制する動きが高まっています。⑤は「ラップ代わりにシリコンの蓋」であり、料理の保存や電子レンジでの加熱する時に使うラップフィルムをシリコン製のふたやラップに置き換えてゴミ削減につなげようというもの。
⑥は「洗濯洗剤など詰め替え用は大容量のものに」であり、日用品の詰め替え用はボトルに比べて使う樹脂量が少なく、二酸化炭素の排出量を減らせると考えられています。⑦は「スーパーに行く回数削減」で、回数を減らせば買う量を減るという取り組み。⑧は「試供品や粗品は断る」で、知らぬ間にたまりがちで、最終的にはゴミになりがちな試供品類の管理。⑨「余った食材で作るメニューを決めておく」で、食材を無駄にしない試みです。⑩「フロアワイパーにボロ布とストッキングを装着」は、静電気でホコリを集め、ついたホコリを掃除機で吸い取るなど、ストッキングを有効活用するというものです。
環境負荷は、地球規模での社会的問題であり、探究的取り組みの好個な事例となっています。