校長ブログ

2021年度1学期始業式

2021.04.08 学校生活
4月8日

 7日、1学期の始業式を行いました。いよいよ2021年度がスタートがします。

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 着任のご挨拶に続き、学院の教育ミッションを確認し、建学の精神である「自学自習」と「情操陶冶」の下、「山手ルネサンス」をスローガンに定め、より一層、探究教育、英語教育、ICT教育、音楽教育、中高大の連携教育、クラブ活動等を進め、一人ひとりの夢の実現に向けて「チーム山手」で努力していこうと申し上げました。

 平常授業では各教科の基礎・基本を身につけ、小テストや定期考査では到達度をしっかり確認してPDCAサイクルを回すこと、クラブ活動については強制しないものの、"奨励" する旨、お伝えしました。

 そして、建学の精神の一つである「自学自習」について、アメリカの教育心理学者であるバリー・ジマーマンらが唱える「自己調整学習」という概念を使って説明させていただきました。

 自己調整学習とは、勉強ができる生徒というのは生まれながら特別な能力があるとか、環境によって出来・不出来が決まるというのではなく、生徒個々が前向きな取り組みをすることによっていかに目標を達成しようとしたかによって決まるというもの。至極、当然のことなのですが、実行に移すとなるとなかなかできることではありません。

 自己調整学習にとって重要なのが「メタ認知」「動機づけ」「行動」。メタ認知とは、目標を設定、計画を立て、学びの状況を点検し、理解度や到達度によって各自で学習法を修正していくこと。動機づけとは、勉強方法を工夫することで学ぶ意欲を高めること。行動とは、学習に適した環境を選び、必要な情報や助けを求めるなど、目的をもった具体的な取り組みをすることを意味します。

 自己調整の成否は本人次第というものの、「やればできる」という、自分を突き動かすモチベーションにかかっています。同時に、勉強を進める過程において、調子のよい時は別として、やる気が出ない時やスランプの時でも途中で投げ出さず、自分を励まし、地道な努力を重ねていく姿勢が求められます。

 教職員は生徒が困った時、悩みがある時のサポーター。サポーターの役割はコミュニケーションによる「やり取り」を通じて、教師と生徒、もしくは生徒同士が互いに影響しあうような関係性を創り出し、生徒諸君の成長のお手伝いをすることです。

 本校では、様々な教育実践を通じて、学院の教育ミッションであるCommunication(対話、伝達)、Consideration(熟慮、考察、思いやり)、Commitment(参画、貢献)の「3C」に直結させ、グローバル的視点に立ち、積極的な社会・他者への貢献に喜びを感じる心優しい女性を育成して参ります。
 まとめとして、ウォルト・ディズニーの「夢を求め続ける勇気さえあれば、すべて夢は必ず実現できる」という言葉を引用して、贈る言葉としました。真剣に聴き入る生徒たちの前途洋々たる未来を見つめる眼差しは眩しいものでした。